*テヘラン便りで取り上げた地域の旅行手配も承ります*
イランは、日本などの先進国に比べると若年人口が多く、どこに出かけても子供や若者の姿が目に付きます。日本から遠く離れたイスラム教国である、イランの現代の若者の様子はどのようなものか知りたいと思われる方々も多いのではないでしょうか。テヘランは緯度的に東京とほぼ同緯度にありますが、先日は早くも日中の最高気温が30℃を超え、これからは旅行やレジャー、そのほかの行楽に益々ふさわしいシーズンを迎えることになります。今回は、現代のイランの若者の週末や休日の様子についてレポートすることにいたしましょう。
イランでは、日本や欧米諸国とは異なり、金曜日が休日となっているため、週末は木曜日と金曜日ということになります。そうした休みの日には、家族や友人などと買い物や行楽地に出かける若者も沢山います。特に近年、テヘラン市内には近代的なショッピングセンターや日本とよく似たスーパー形式の店舗、ファーストフード店などが増えてきました。それでは、テヘラン市内での若者の様子をご覧ください。
日本の高級デパートと比べても決して見劣りしないショッピングセンター内の様子
また、イランの伝統的なレストランでも、何かの団体などに所属するメンバーが集まって一緒に会食を楽しんでいる風景が見られます。
テヘラン市内にある遊園地でジェットコースターなどに興じる子供たちもいます。
また、イラン人は元々社交的な人が多く、1人でいるよりは友人や仲間などと連れ立って趣味を楽しむ光景がよく見られます。こちらは、山登りを楽しむ人々です。
テヘラン北部のトーチャール・ケーブルカーも、テヘランの有名な行楽地の1つです。ここも、休日には若者などで賑わいます。
そして何と、テヘラン郊外ではパラグライダーを楽しむ人々もいました。皆の楽しそうな笑顔がとても印象的です。
さらに、コンサートなどの芸術活動に参加する若者もいます。オーケストラで演奏する側も、観客席で声援を送る側も、とても活気がみなぎっている様子が伺えます。
一方で、イランでは週末にはご先祖様のお墓参りをする習慣もあり、こちらは一変して厳粛なムードでした。墓石に花などのお供え物を置いて、亡くなった人々をしのぶ光景には、思わずジーンときました。これは、テヘラン南部にあるベヘシュテザハラー墓地での様子です。