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2018年3月21日から24日はイランの新年ノウルーズで祝日です。
以下テヘラン便りイランの新年ノウルーズより抜粋
(テヘラン便りイランの新年ノウルーズはこちら)
イランの文化には、喜ばしい祭礼やイベントが数多くあります。イランに古くから存在する新年の行事ノウルーズは、こうした祝賀行事の一つで、イランの各都市において、社会を構成する全ての民族の間で、古代から現在まで様々な形式で行われてきました。イランでイスラムが伝播するとともに、この古式ゆかしいノウルーズは、精神性を帯びたものとなり、宗教的な慣習を伴うようになりました。新しい年へと暦の日付が変わる瞬間にコーランの節を朗詠するのは、イラン人の持つこの慣習が、宗教と切っても切り離せないものであることを物語っています。ノウルーズと信仰の結びつきが一般的なものであることによって、イランの文化の明白なシンボルとなっており、現在、新年を祝うノウルーズの祭りは、広大な国土の大部分に浸透しています。それでは、ノウルーズの儀式をご紹介しながら、イランとその近隣諸国の人々に共通する文明および遺産についてお話していくことにいたしましょう。
イランの新年、ノウルーズという一大イベントは、イラン暦12月にあたる西暦3月初旬から始まり、4月の初旬にあたるイラン暦1月13日の、野外へのピクニックをもって幕を閉じます。年末の数日間は、「家をひっくり返す」という意味の、ハーネテカーニーと呼ばれる大掃除を行うのが普通です。この時には、新春の訪れに備えて、誰もが家や家財道具、そして公共の場所をきれいに磨き上げます。実際、その年の終わりに住まいの大掃除を行い、地域や住居空間の汚れを落とすことは、古い埃を払い落とし、清潔な環境を整えて、新しい年を明るく迎えようとする証なのです。