Tere!アフヴェンです♪
今年もヘラジカハンティングに行ってきました!
諸事情で私は不参加でしたが、代わりに夫と友人家族が参加しました。
前回と同様にランドオーナーとその家族、ハンター達と共に狩りに向かいます。
ヘラジカハンティングは、その年によって何が起こるか分かりません。
何時間かけても獲物が捕まえられなかったりとかもあるようです。
そしてハンティングの醍醐味は、獲得したヘラジカの肉をみんなで分け合う事です♪
今回はどんなヘラジカハンティングになるでしょうか!
2020年はこんな感じでした↓
エストニアの狩猟・ハンティングの様子をブログで紹介!【画像あり】
エストニアの狩猟シーズンは3月1日~2月の最終日と決められています。
動物によって期間が違い、狩りの対象は、ウサギ、熊、ビーバー、猪等他にもたくさんいます。
ヘラジカは9月15日~12月15日となっているため、今回は11月初旬に決まりました。
ハンティングはRMK(RIIGIMETSA MAJANDAMISE KESKUS)の管理の元行われ、ハンターは免許が必要で狩猟の申請をする必要があります。
国からノルマが課せられているので、決められた数を狩る必要があります。
達成できない場合は罰金が科されます。
狩った獲物はランドオーナーへ、動物の顎はハンティングの証明として、国へ提出する為ハンターへ引き渡されます。
その為狩りが終わったら、ハンター達は顎を受取り早々に撤収します。
ハンティング出発前
早朝5時起きでタリンから来てくれました!
去年の私のブログを参考に、予習バッチリで挑んだ友人家族は装備も完璧。
私が去年体験した”木の枝が目に入りそうになった”という記述をみて、ゴーグルまで用意する周到さに脱帽!
自分への備忘録でもありましたが、ブログを書いててよかった!
朝9:00 他の参加者とハンター達と合流。
今回も女性の参加者は少なく、友人家族とエストニア人夫婦の数人のみでした。
人が集まり始めると、まずはご挨拶。
1人1人、参加者に握手をしにまわります。
去年は夫からなにも教えられず挨拶しなかった私…。今回は参加しないけど挨拶させてもらいました。
そして、参加する人は全員、リストに名前を記入します。
参加者は必ずオレンジのベストを着用すること。
これが去年改正した重要なルールです。
オレンジのベストを身に着けた参加者がずらっと並び説明を受けます。
…と、一人ルール変更を知らずか、黄色のベストの男性が居ました…。
多少審議はあった様子でしたが、そのまま参加していました。
「あれ?いいんだ…」と思いつつ、大らかでいいですね^^bと思いました。
さすがエストニア…。
義父が仕事用の大きい車で、10人位を後ろに乗せて、旅立っていきました。
その様子が、普段体験できない感じで「ちょっといいな~^^」と羨ましく感じました。
この日の天気予報は雨…。
でも、まだ降っておらず、ハンティングの最中に降ってきたら災難だな…と思いました。どうなることやら…
そしてハンティングへ…
私は様子を見に、最初だけ参加し、その足で実家へ。幸い集合場所と目と鼻の先なので徒歩で帰宅しました。
暖かい家で、みんなの帰りを待つことに♪
後からハンティングの様子を聞いたところ、やはり道のない森を歩くというのが、かなり大変だったようです。
そして、もってきたゴーグルが役に立った!と喜んでいました。
森の中を歩くので、ふいに枝が飛び込んだり危険なので、細心の注意を払うか、友人家族の様にゴーグルなど用意するのもいいかもしれません。
または花粉症用のメガネ(高価でないもの)も、ありだと思います。
ハンティング中の森の様子は去年のブログでご覧いただけます↓
一方実家で待機する私は、去年の体験から長丁場になることを予想し、暇つぶしグッズを用意しました。
が、義母と私のつたないエストニア語とグーグル翻訳を使って会話をした後、散歩へ行こうと誘われたので、近所の森を歩くことに。
「え~!聞いてないよ?!寒いよ?」
と思いましたが、秋はキノコ狩りのシーズンでもあります!
森を散策しながら義母がキノコを見つけては、2人で摘み、両手いっぱいのアンズタケをゲットすることができました!
ヘラジカハンティングの代わりに、キノコハンティングができると思わなかったので、ちょっと得した気分でした^^
家に帰ったら義母が採れたてのキノコを調理してくれました!
とってもおいしかったです。(やっぱりラッキー♪)
ちなみに、キノコハンティング中に、一発の銃声が聞こえました。
開始から1時間も経っていないのに…
「まさか…?」
と思いましたが、義母が義父に連絡を取った所、仕留めたと!!!
早すぎる・・・(‘Д’)
私も夫にメッセージを送りましたが
「取れてないよ?」と…
あれ?(;´・ω・)ゞ…どっちが正解?
と思っていたら、みんなが帰ってきました…。
やっぱり仕留めたそうです!!!
すっごいラッキー!
雨にも降られず、疲れも程々に獲物ゲット!!
皆さんの日頃の行いが良かったのかと思います。
ヘラジカの解体
ゲットしたヘラジカは専用のキャリアーで運ばれて来る為、多少待ち時間がありました。
その間に2回目のハンティングに行こうか?
という事になったようで、一部の人たちで2回目の狩りへ出かけていきましたが、結果は未獲得。
天気も悪くなるので、今日はここでお開きになりました。
今回はメスのヘラジカで、角はなく去年に比べると少し小さめ。
それでも体は大きいですが…。
友人は教育の為と子供たちに、ヘラジカを触らせていました。
まだ温かく、目も黒いと…。
命の尊さを感じる瞬間でもあります。
さて、ここからがハンティングの醍醐味のひとつでもあるヘラジカの解体!
全員で解体していきます!
※解体の描写があるので、苦手な方は閲覧注意※
※←までです。
一部画像は、クリックすると、ぼかし無く見れます。
12:15頃 ランドオーナーたちの手際はよく、ブルーシートの上にヘラジカを乗せ、手持ちのナイフで、腹を開け、皮をはいでいきます。
そして、ヘラジカをさばく人、ウォッカを飲む人に分かれます(笑)
大きく、硬いヘラジカの毛皮を、屈強なエストニア人男性数人がかりで、取り掛かります。
夫は子供の時から体験しているので、慣れた手つきでさっさと処理していきます。
私は去年自分がヘラジカをさばくという事に、全く興味を示していなかったため、友人夫婦が自ら挑む姿に目から鱗…
というか、体験することへの好奇心と行動力に尊敬しました。
初めてとはいえ、二人共とても上手にさばいていて、すごいな~と感心。
取り出した内臓部分は、とてもおいしく、少量で分け合うのが難しい為、義母にその場で調理してもらいます。
不要な内臓は廃棄します。
そしてお尻部分から、毛皮を肉とギリギリの境目にそって、はがしていきます。
太い骨を切り離すのはとても大変!
ノコギリで頑張った後はmakita(工具の製品名)を導入し、電気ノコギリで4本切り離していきます。
開始から1時間経過しても、まだ終わりません…。
しばらくして、雨が降り始めました。
一時中断するも、その間に義母が作ってくれたヘラジカ肉を、みんなでつまみながら、雨の中解体が続けられました。
切り取られた毛皮は、特に必要な人も、使い道もないようなので廃棄対象になりました。
少しずつ肉が切り分けられ、シートに人数分に分けられます。
その様子は去年も思いましたが、築地の競りの様。
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昼14:25頃 ヘラジカ肉の切り分け作業も終わり、分配へ!
ランドオーナーの1人が差した肉の塊を、義父が名前を呼び、ロッタリー形式で各家族に分配されます。
家に帰ってから重さを計りましたが、友人家族もうちも10㎏のヘラジカ肉を頂くことができました!
当分お肉には困りません。
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ヘラジカのジビエ料理
少量なので、その日にみんなでいただきます。
本来ヘラジカ肉は、長時間ゆっくりと火に通す必要がありますが、インナーは比較的短い時間で調理することができます。
柔らかくてとてもおいしかったです♪
他の肉に例えるなら…何でしょう…?
よく聞くのは牛肉ですが、やはり鹿に近いですかね?ヘラジカですから…^^;
もし、他の部位を調理するときは、一日かけてマリネし、低い温度で3,4時間焼くことをお勧めします。
水分を逃さない様に、アルミホイルなので蓋をしておいた方がよいでしょう。
機会があればぜひ!
エストニアの狩猟・ハンティングの様子をブログで紹介!【画像あり】 おわりに
天候も程よく、一回でヘラジカを仕留め、早い時間に撤収することができたので、楽しい所どりだった気がします。
大抵ハンティングの後はサウナに入り、食べたり飲んだりと楽しい時間が始まります。
今回もお隣さんのサウナをお借りして、ハンティングの疲れを取りました。
家に着いたら、すぐに頂いたお肉の梱包作業です。
今年も冷凍庫の一角が埋まるくらいになりました!!!
また来年もやってきますが、毎年違うハンティングになると思うので、次回も楽しみです♪(できれば家でぬくぬくしていたい…)
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それはこの辺で
Head aega(ヘアド アエガ)!