皆さんはコフケ(KOHUKE)というお菓子をご存じでしょうか?
コフケ(KOHUKE)とは、エストニア人が、愛してやまない、お菓子のひとつでもあります。
もしご存じの方は、エストニア通と言えるでしょう!
ご存じない方は、名前だけでは、全く想像できないと思いますので、このブログでコフケの正体を、暴いていきたいと思います!
最後までお付き合いお願いします。
コフケってどんなお菓子?エストニアのお菓子なの?
コフケとは、コフピームという乳製品を、チョコレートでコーティングした、長方形の形をした、お菓子の事を言います。
一見アイスクリームにも似た、コフケですが、食べてみると全く別物と分かります。
1949年ラトビアで、”マズリス(Mazulis)”と呼ばれる、コフケが作られたのが始まりです。
実はコフケは、ラトビア生まれのお菓子なのです!
しかし今では、エストニア、ラトビア以外に、リトアニア、ロシアでも愛されています。
エストニアでは、1950年代のソビエトの時代に、並び始めました。
最初は、「コフピームユーストゥケ(Kohupiimajuustuke)」と、呼ばれていましたが
1972年の”言葉コンテスト(sõnavõistlus)”で、「コフケ(Kohuke)」が選ばれて以来、現在もその名前で親しまれています。
↓コフピームを紹介したイラスト描いてます↓
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コフケが食べたい!エストニアのどこで購入できるの?
「コフケ」の事が気になって仕方ない!と思い始めたのではないでしょうか?
では、エストニア国内で、どこに行けば、コフケを購入する事ができるのか
答えは…
どこでも入手可能
そうなんです。スーパーマーケットに行けば、いつでも購入する事ができる
とっても庶民的なお菓子なんです!
乳製品が置いてある棚に、必ずありますので、探してみてください。
コフケの味の感想をご紹介!
コフケの味は、甘さと少し酸味があり、独特な味をしていると思います。
中身のコフピーム自体は、味があまりないので、コフケはバニラ味等、様々なフレーバーで売られています。
しかし、バニラアイスとは違う、ほんのりした甘さが、ヨーグルトの様な、アイスの様な…
食べる人の想像を掻き立てる、美味しいお菓子であることは、間違いありません。
コフピームは英語で、カードやカッテージチーズと、訳されたりしますが、エストニア人に聞くと
「それはまた違うけど、説明できない」と、頭をひねらせてしまいます。
エストニアで買えるコフケを試してみた!
コフケを食べよう!と言っても、実際に売り場へ行ってみると、種類がたくさんあって、どれを選んだらいいのか、迷ってしまいます。
全部買えばいいんじゃない?と思いますが、結構な量になります。(やろうと思えばできなくもないですが)
せっかくこのブログを、読んで頂いているので、皆様の代わりに
私が食べ比べます!(全部は無理です…)
有名なメーカーの物、気になった物、友達のおススメを元に、いくつか食べてみました!
私の独断と偏見で、ランキングにさせて頂きました!
感想は個人によって、感じ方は様々だと思いますが、ご参考になれば幸いです。
1.Tere(テレ)
Tere(当時Tallinna Piimatööstus) という会社が、1970年代に製造を開始し
1990年代には、会社の規模を拡大と共に、味の種類も増やし
今ではエストニアを代表するコフケと言えます。
エストニア人が好きなコフケ、といえばこちらの名前が上がるので、一度は食べてみることをお勧めします。
今回はバニラと、ブルーベリー味を試してみました。
スタンダードなバニラ味は、癖もなく比較的食べやすく、美味しいと思います。
ブルーベリー味は、コフピームの間にブルーベリーソースが入って、ふわっとブルーベリーを感じることができます。
エストニアの会社であること、エストニアの家族・親戚・知人の意見と、私が一番美味しいと感じたので、一位に選びました。
Tereのコフケ一覧はこちらからご覧ください。
2.Kārums(カルムス)
オレンジのパッケージが特徴的な、ラトビア生まれのコフケカルムス。
コフケを食べるなら、こちらも外せません!
ラトビア産ですが、上記のTereと人気を二分するほど、エストニア人の間でも人気です。
定番はバニラ味で、コフケと言えばこの味!という感じがします。
カルムスのコフケのフレーバーは、とてもたくさんあるので、気に入った物を探してみるのも、楽しいかもしれません。
私の夫のおススメは、キウイ味です。
こちらも、エストニア人の人気が高い事と、フレーバーの種類が豊富な事を理由に、二位にしました。
Kārumsのコフケ一覧はこちらからご覧ください。
3.Saare Kohuke(サーレ コフケ)
2001年にクッキーの生産から、事業を展開したエストニアの会社(Saaremaa Delifood OÜ)。
名前にサーレと付いてるだけあって、製品のすべては、エストニア最大の島サーレマー島で、作られています。
このメーカーからは、トフィー味をチョイスしました。
しつこくないトフィーと、コフピームの味が、丁度よい甘さになり、美味しかったです。
エストニアの会社である、サーレマー島で作られているこだわり、等の観点から三位に選びました。
Saareのコフケ一覧はこちらからご覧いただけます。
↓サーレマー島へ行った時のブログを書いています↓
![](https://sophia-net.com/baltic/wp-content/uploads/2022/08/DSC_4698-2-320x180.jpg)
4.Väike tom(ヴァイケ・トム)
エストニア最大かつ最古の、アイスクリームメーカーのPermia(ペルミア)。
この会社が作る、アイスクリームもおいしいのですが、コフケも美味しいです。
新鮮なカードから作られ、保存料、人工着色料や、パーム油が含まれていないのが特徴です。
ヴァイケ・トムシリーズは、アイスや子供用のミルク等、他の製品もあるので、コフケ以外に、興味のある方はお試しください。
エストニア語のVäike(ヴァイケ)は、小さいという意味で、パッケージの男の子を、小さいトム(Little Tom)と呼んでいます。
Väike Tomのコフケ一覧はこちらからご覧ください。
5.aAsa(アーサ)
リトアニアの会社(AB Pieno Žvaigždės)が製造するアーサ。
バルト海近辺では、大きな乳製品の会社のひとつです。
チョコレート味を試してみました。
中にチョコレートの欠片が入っていて、外はベルギーチョコでコーティングされています。
やはりチョコレート味は、食べやすいので、普通に美味しかったです。
このコフケも、フレーバーがたくさんあるので、興味のある方は、色々試してみてください。
aAsaのコフケ一覧はこちらからご覧いただけます。
6.Farmi JEPPI(ファルミ イェッピ)
動物のイラストが可愛いです。
JEPPIのバニラ味とチョコレート味を、試してみました。
正直、他のコフケと違いはなく、普通に美味しいと思いました。
私の好みですが、チョコレートはやっぱり、食べやすいですね。
Farmiのコフケ一覧はこちらからご覧ください。
おまけ
Rõngu pagar Kohuke(ルング パガル コフケ)
![](https://sophia-net.com/baltic/wp-content/uploads/2023/05/2-2-scaled.jpg)
個人的に気になったので紹介します。
Rõngu pagar(ルング パガル)という、エストニア国内の、ケーキやペイストリーを作る会社。
エストニアには3店舗しか直営店がありません。
ここの商品自体は、スーパーマーケットでも買えるのですが、本店でコフケを見かけたので、食べてみました。
あえてコフケと呼ばずに、コフピームバーと記載してあります。
中身や味は、他社のコフケと変わらず、美味しかったです。
Lidl Kohuke Pilos(リドル コフケ ピロス)
![](https://sophia-net.com/baltic/wp-content/uploads/2023/05/DSC_0737.jpg)
お友達のご主人のおススメコフケ!
ドイツ系のスーパーマーケット、Lidl(リドル)で購入することができます。
このPilos(ピロス)というコフケは、リドルのホームブランドです。
教えて頂いたのは、私も好きなチョコレート味で、このコフケのチョコが重くなくて、とても食べやすかったです。
リドルに行く機会のある方は、試しに食べてみてください。
Murr…
![](https://sophia-net.com/baltic/wp-content/uploads/2023/05/10.jpg)
パッケージが可愛かっただけでチョイス!
こちらもリトアニア産のコフケ。コンデンスミルクとピスタチオ味を試しました。
コンデンスミルクは、より甘みが加わって、美味しかったです。
ピスタチオもまろやかな味が、食べやすかったです。
恐らく商品名の「Murr」は猫の泣き声かと思いますが
エストニアでは「Nurr」という猫のキャラクターの商品があるので、親近感がわきました。
コフケ(エストニアのお菓子)が美味しい!味の感想と購入方法を紹介! まとめ
エストニアで食べられているコフケを、感想を交えて、ご紹介してみました。
どの商品も、同じように美味しいのですが、全部は食べられないよ~という方は
一位と二位のコフケを、押さえて頂ければ、間違いないと思います。
食べ始めたら、次も買いたくなるほど、コフケにハマるかもしれません!
要冷蔵の商品なので、お土産向きではないかもしれませんが
エストニア旅行で訪れた際、食べたい物リストに、加えてみてはいかがでしょうか。
エストニアの食文化を知る、素晴らしい機会になる事でしょう。