エストニア最大の島は、サーレマー島ですが、2番目に大きい島が、どこかご存じですか?
実は、ヒーウマー島が、エストニアで二番目に、大きい島なんです。
エストニアには、2317個の島が、存在します。(2020年時点)
エストニア国内の島に、いくつかの行ったことがありますが、今回はヒーウマー島に、クローズアップしたいと思います。
エストニアに住む現地民として、ヒーウマー島の魅力や、おすすめスポットを、ご紹介していきます。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
\サーレマー島観光の記事を書いています/
ヒーウマー島(エストニア)観光!現地民が教えるおすすめスポット7選!
サーレマー島に比べると、観光地としては、あまり発達していませんが、その自然の中で島の魅力を、堪能することができます。
観光には、車やバスを使う事も可能ですが、ヒーウマー島の大自然を満喫する為、サイクリングやキャンプをする、観光客の姿も、たくさん見られます。
歴史的には、ドイツ、リヴォニア、スェーデン、デンマーク、ロシア帝国、ソビエト連邦など、エストニアの歴史では、よくお目にかかる国々が、時代によって、この島を統治していました。
特に影響を残したのは、14~15世紀ごろに、ヒーウマーの北部から入植した、スウェーデン人です。
その影響が今も、主都カルドラ(Kärdla)や、住民の苗字などに、残っています。
ヒーウマー島は、スウェーデン語では「Dagö=今日の島」と呼ばれていました。
灯台(Tuletorn)
その中でも、バルト三国で最古の物など、中世から残る灯台は、見どころ満載です。
お得な”三塔チケット(KOLME TORNI KOMPLEKSPILET)”が、販売されていますので、どの灯台に行くか、迷った場合は、今からご紹介する灯台を、参考にしてみて下さい。
どの灯台の、チケット売り場でも、買うことができます。
チケットは、レシートの様な紙に、バーコードが印刷されているので、灯台の入口のゲートに、バーコードをかざしましょう。
クプ灯台(Kõpu tuletorn)
クプ灯台は、バルト三国で最古の、今もなお稼働している灯台です。
頂上には常に灯りが、灯されているそうです。
1531年に土台となる、石の塔が初めに作られ、その後10年以上かけ、1649年に灯台が完成しました。
石の塔部分の階段は、とても狭く急で、大人でも上るのに苦労するほど!
手すりが片方にしか、付いていない為、他の観光客とすれ違う時には、注意が必要です。
中世の灯台守は、毎日この急な階段を、上っていたのかと、思いをはせてみると、ロマンがありますね!
チケットは灯台から離れた、カフェとギフトショップが併設された、お店で買うことができます。
お店の外は、広々としたテラス席と、子供が遊べる遊具が近くにあり、くつろげる空間になっています。
観光客も多く集まるので、なるべく大人数を避けたタイミングで、灯台に登ることをお勧めします。
リストナ灯台(Ristna tuletorn)
なぜクプ灯台の近くに、新たな灯台が作られたのか、それには理由があります。
クプ灯台は、湿地の高台に建っており、霧で隠れてしまうことがあった為、海の近くにリストナ灯台が、作られることになったそうです。
エッフェル塔の名前の由来になった、アレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェルの工場で、部品を作り、ヒーウマー島に運ばれ、1874年に建設が始まりました。
外から見ると、そこまで高くないように見えますが、上ってみると、永遠と続きそうな螺旋階段に、疲労感が押し寄せます。
しかし、灯台から見る景色は素晴らしく、海と森の両方の景色を、楽しむことができます。
灯台の麓には、テラス席があり、小さいカフェもあるので、そこで自然を満喫しながら、寛ぐことができます。
チケットは、そのカフェで、買うことができます。
三塔チケットの他、リストナ灯台とタフクナ灯台の、二党チケットも販売されています。
タフクナ灯台(Tahkuna tuletorn)
ヒーウマー島の最北端にある、タフクナ灯台は、高さが約43メートルあり、ヒーウマー島で最も高い灯台です。
リストナ灯台と同時に、部品をフランスで注文し、1875年に完成しました。
灯台内の階段の作りは広めで、先述した2つの灯台を体験すると、足元が広くホッとします。
上から見える、島の先端部分が、地図と同じだと思うと、とても感動しますね。
灯台の手前にある、小さなお店で、チケットやお土産を、買うことができます。
フェリー”エストニア”で失われた子供たちの追悼記念碑(Mälestusmärk Estonial hukkunud lastele)
タフクナ灯台から、少し離れた北の方に、1994年に起きた、フェリー”エストニア”の海難事故で、亡くなった子供たちを、追悼する記念碑があります。
一定の強さの風が吹くと、鐘が鳴る様に、設計されているそうです。
遠くない場所にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
ウィンドタワー体験センター(Elamuskeskus Tuuletorn)
ヒーウマー島の自然や文化を、五感で体験する、ウィンドタワー体験センター。
この施設には、アクティビティの他、エンターテイメント、カフェ、ギフトショップなど、来訪者を飽きさせない設備が、充実しています。
常設展では、ヒーウマーの神秘的な海中や、陸上、空からの視点で、島の魅力を知ることができます。
ちょっとしたゲームや、子供のプレイルームがあり、お子様連れでも、気兼ねなく、楽しむことができます。
また、ボルダリングウォールや、ボウリング場、スポーツジムもあり、アクティブな事をしたい人でも、満足できることでしょう。
入場チケットを購入すると、その日であれば、何度でも出入りできるのが、また嬉しいですね。
カフェ ルーディ(Kohvik RUUDI)
体験センターを、存分に楽しんだ後は、施設内のカフェで、のんびりと過ごすのもおすすめです。
ここのカフェでは、地元でとれた魚のメニューがあるので、機会があれば、食べてみて下さい。
しっかり食べたい人や、軽く食べたい人にも、対応しています。
また、子供が遊べるプレイルームがあり、ガラスで仕切られている為、保護者は安心して、子供の様子を見ながら、食事を楽しめます。
カフェを利用するだけでも、価値があると思います。
ヒーウマー博物館 – ロング・ハウス(Hiiumaa Muuseumi Pikk Maja)
ヒーウマー博物館 – ロング・ハウスは、カルドラの中心部に位置する、博物館です。
カッサリ島にある博物館が、4つに分館されたものの一つで、1998年以降、ヒーウマー博物館の本館になりました。
1830~1840年代に建てられた、長さ60メートルを超えるこの建物は、カルドラに現存する、最長の木造住宅です。
当時、毛織物工場の責任者が、20世紀半ばまで、住んでいました。
2階建ての建物の、1階にはチケット売り場とギフトショップ、子供のプレイルームや、期間限定の展示品が、飾られています。
常設展は2階にあり、そこでスウェーデン人が、入植した際の記録や、ヒーウマーの昔の文化が、展示されています。
カッサリ島(Kassari)
エストニア叙事詩に出てくる、登場人物の伝説が、残る場所でもあります。
島内の海岸沿いは、リゾート地を思わせる雰囲気で、風景保護区に、指定された場所もあり、豊かな自然を体験することができます。
ヒーウマー博物館 – カッサリ博物館(Hiiumaa muuseumi – Kassari muuseumimaja)
石器時代から1990年代までの、ヒーウマーの歴史が展示されている、カッサリ博物館。
ヒーウマー島にある、4つの博物館は、カッサリの博物館から、別れた物でした。
現在は分館になり、本館は首都のカルドラへ、移っています。
「火・水・空気・土」を通して、数千年の歴史や、ヒーウマー人の日常も、展示されています。
常設展と期間限定展示があり、子供も楽しめるプレイルームが、用意されています。
サーレ岬(Sääre tirp)
カッサリ島の、南西部にある半島、サーレ岬では、セイヨウネズや、セイヨウスグリなど、多様な植物が生息しています。
サーレ岬の入口には、整備された駐車場があり、そこに車を置いて、岬まで歩いて行くことができます。
先端まで約2Kmの道のりですが、大人でもちょっとしたいい運動に、なるのではないでしょうか。
先端の、対岸にあるサーレマー島に、届くように伸びる石の岬には、ちょっとした言い伝えがあります。
エストニア叙事詩の登場人物、レイゲル(Leiger)が、サーレマー島に住む兄の為に、橋を作ろうとした跡だと、言われています。
\レイゲルについてはこちらで説明してます/
プハレパ教会(Pühalepa Church)
1260年以前に、作られた教会は、戦争の被害を受け、現在と当初のデザインが違います。
オリジナルの教会には、尖塔がなく丸いアーチ型の天井をしており、北側の窓がない、ゴシック様式の建物でした。
スウェーデンの、ゴットランド島を、モデルにしていたそうです。
1575年のリヴォニア戦争では、ロシア軍の襲撃により、教会の大部分が、破壊されてしまいました。
18世紀後半になると、教会は完全に再建され、ネオゴシック様式の窓が、北側の壁に作られ、1874年に現在の尖塔が、完成しました。
その高さは38.1mになります。
教会の庭には、スーレムイサ城の所有者、エバ・マルガレータ・ステンボック伯爵夫人の、バロック様式の礼拝堂と、墓石があります。
その他にも、スーレムイサ領主の紋章や、18~19世紀の墓標を、見ることができます。
スーレムイサ城(Suuremõisa loss)
スーレムイサ城は、エバ・マルガレータ・ステンボック伯爵夫人によって、建てられた、バロック様式の邸宅です。
現在の形になったのは、1760年頃と言われていますが、実際はこの邸宅全体が、いつ作られたかは、明確に分かっていないそうです。
城内の美しい内装が、魅力のひとつで、それぞれの階に特徴があります。
屋根裏部屋は、かつて使用人宿舎としても、使用されていました。
当時のまま現存しているので、見どころの一つと言えるでしょう。
また、邸宅の地下通路は、プハレパ教会に繋がっていたそうです。
タイミングが合えば、花が咲いた美しい庭園や、公園を散歩することもできるでしょう。
時代の流れで、所有者が度々変わった邸宅ですが、1920年には国有化され、学校として使われていました。
現在もお城は、学校として利用され、邸宅の歴史を紹介する博物館と、カフェが併設されています。
クリステ正教会(Kuriste kirik)
1888年、ヒーウマーで最初にできた正教会です。
建物の黄色い石は、ラトビアのリガから、馬や牛を使い、運ばれてきました。
教会の建設者は、サーレマー島の住民であると、言われています。
ソビエト時代では、その教会と聖域を破壊する様な、影響を与えられました。
しかしその当時でも、この正教会は唯一、活動的な聖域であり続けました。
ヒーウマー島を味わう!
と言われるほど、島で取れた魚が有名です。
特にヒーウマーの鰈(カレイ)は、ギフトショップで、カレイをモチーフにした、グッズをたくさん見かけるほど!
ヒーウマーを象徴している・・・、と言っても過言ではない気がします。
しかし魚以外に、ヒーウマー牛も、ヒーウマー島ならではの特産品です。
いくつか、ヒーウマーならではの、食事を楽しめる、レストランを、ピックアップしました。
ご参考になれば幸いです。
ヒーウマーブルワリーレストラン(Hiiumaa Pruulikoja Resto)
カルドラ中心部の、ヴァバドゥセ通り(Vabaduse tn)にある、醸造所と併設したレストランです。
店内は広く、スクリーンがあり、時にはスポーツバーの様な、雰囲気にもなります。
1階には、自社の醸造所があり、そこで作られた、美味しい地ビールは見逃せません。
食材にもこだわり、島で取れた魚や、ヒーウマー牛を、食べることができます。
魚の仕入れ状況によっては、早く売り切れてしまう事もあるので、夏の観光シーズンは、特に早めに行くことをおすすめします。
ランヌ パブ(Rannu Pubi)
こちらも地元の魚や、牛肉を扱っており、新鮮な食事を楽しむことができます。
ランヌ(Rannu)はビーチという意味で、夏はテラス席でビーチ気分を味わえるかも?!
日曜日以外は、営業しているので、ゲストハウスと合わせて利用するのも、いいかもしれません。
ショップ/カフェ フィッシュ アンド ネット(kauplus/kohvik KALA JA VÕRK)
カルドラにある、釣りや魚に特化した、ショップカフェ。
2000年にカルドラ市場で、小さな魚を扱う事業から始まり、今に至ります。
提供される魚は、島周辺の海で取れた、新鮮な物を利用しています。
食事の他に、燻製や干物、その他の魚の製品も、作っているので、地元の魚を堪能できると思います。
夏と冬で、営業時間が少し変わるので、事前に確認しましょう。
ヒーウマー島(エストニア)観光!現地民が教えるおすすめスポット7選! まとめ
エストニアで2番目に大きい島、ヒーウマー島の、おすすめスポットを、エストニアに住む現地民の目線で、ご紹介しました。
旅の計画の参考になりましたか?
ヒーウマー島の第一の魅力は、大自然だと思います。
観光名所を回るのも、楽しいのですが、自転車やハイキングコースで、雄大な自然を満喫するだけでも、十分に楽しめると思います。
自分に合った、ヒーウマー旅行を、見つけてみて下さいね!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
\「生きた博物館」キヒヌ島の記事あります/
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