Tere!アフヴェンです
10月になったと思ったら、すでに月末になりました!
すっかり秋らしくなり、冬に片足を突っ込んだエストニアですが、10月半ばごろ知人にから、東京は気温が30度近いですよと、聞いた時は
あれ?この時期ってそうだったけ?と思いました。
私の記憶だと、ハロウィンの時期は少し肌寒く、いつも着る物を、迷っていた気がします。
エストニアの中央付近にある、Jõgeva(ユゲヴァ/ヨゲヴァ)に住む私の町は、すでに-1℃になり、今は落ち着いたものの、気温は一桁か、最高気温10℃前後で過ごしています。
すっかり真冬用のダウンコートを着ています。(中は薄着)
エストニアの秋はとっても綺麗で、今では一番好きな季節になりました。
今回のブログは、10月半ばの、紅葉し始めた頃に、南エストニアにある、魚がおいしいレストランと、湖の博物館に行ってきたので、その時の様子をご紹介いたします。
最後までお読みいただけると幸いです。
エストニアの南は広すぎる?!県をまたいで素敵なレストランへGo!
公式に南エストニアは、第二都市タルトゥを含む、下半分になります。
ちなみに、私が住む町(ユゲヴァ)も南に含まれたり、サイトによっては、そうでなかったりします(笑)
エストニアの中心点は、ユゲヴァ県内のプルツァマー(Põlstamaa)にあるんですが、エストニア人が想う中心は、パイデ(Paide)という町です。
パイデはエストニアの心臓・中心(Süda(スダ)=Heart♡)と、呼ばれています。
なんか複雑な位置関係だな~^^;
今回は、ヴァルガ県(Valgamaa)に住む義両親が、最近素敵なレストランに行ったので、みんなで行こう♪と誘ってくれました。
なので、一旦ヴァルガにある義両親の家に行き、タルトゥにある湖の博物館、ヴィリャンディ(Viljandi)にあるレストランと、県境を巡る旅になりました。
全部違う県ですが、車で行くと遠くないのです^^
水族館の様な湖の博物館
エストニアに水族館は存在しません。
そう日本人が想像する、大規模な施設の水族館は無いのです。
なので、今回みたいな博物館の延長で、水族館みたいだね~と、それらしく物を楽しむ程度になります。
ハードルをめちゃくちゃ下げましたが、私はとっても楽しかったです!
期待しない+日本人なら「おっ?!」となる魚が居たので、他の方も楽しめると思います。
正式名称は、ヴルツ湖 学習センター(Võrtsjärve õppekeskus)です。
Googleマップ上では、レイクミュージアム(湖の博物館)となっています。
エストニア生命科学大学の、ヴォルツヤルヴィ研究センターを、一部改装し博物館にして、一般の人でも楽しめる様にしたそうです。
南エストニアには、地図上で一番目立つ湖があります。
その湖がヴルツヤルヴ(Võrtsjärv)といいます。※Õは口をイの形にして、喉でウと発音します。
1Fに魚の展示
入口はいった右側に、チケット売り場があり、そこでチケットを購入します。
大人€8と、こんな田舎の小さな博物館でも、割といい値段・・・。
車椅子の方が先に入られたので、ここはバリアフリー完備で、どなたでも気軽に訪れることができるみたいです。
展示室の説明は、すべてエストニア語でしたが、魚の名前はエストニア語の他、英語、ロシア語が、書かれていました。
展示室は2つあり、最初の部屋は、水槽が中央と部屋を囲むように並べられ、たくさんの魚が展示されていました。
特に多かったのが、アフヴェン(すずき)!
そう私の名字でもある、あの魚さんAhven(エストニア語の発音はアッフェンに近い)が、たくさんいました。
親近感がわきますが、どこにでもいるんでしょうね。食べても美味しいですよ♪
魚以外に、亀が飼育され、ビーバーやカニのはく製もありました。
その中でも、日本人が「おっ!」と思うであろう魚が居ました。
なんと錦鯉!
鯉です!ちゃんと日本の観賞用の鯉であることが、説明されていました。
模様はイメージ通りの、白・黒・赤で、綺麗でしたよ。
サイズは小さめで、愛嬌のあるお顔をしていました。
エストニアでは、日本の物が思いもよらない場所で、出会えたりするので、プチ嬉しい体験ができます。
2つ目の部屋へ入ると、水族館の様なモダンな造りの水槽が、たくさんありました。
中央に円柱の水槽が2つと、床も水槽になっていて、元気に泳ぐ魚を眺めることができます。
面白かったので、息子に「ほらほら、魚いるよ~!」と、張り切って見せたのですが、絵はOkなのに、リアルは苦手な様で、嫌な顔して全く見てくれませんでした・・・。
怖がりなんですかね。ガッカリ…
2Fは学習室と展示がいっぱい
2Fへいくと、1Fと違う雰囲気で、釣り道具の展示や、魚のはく製、子供が遊べるちょっとしたスペースがあり、魚の水槽も少しありました。
実はエストニアの釣り界隈では、日本のメーカーは有名で大変人気です。
私は最近知りましたが、シマノというブランドは、釣具屋さんでは必ず見かけます。
ここで展示されていたボートのエンジンも、日本のメーカーの様で、TOHATSUと書かれていました。
私はピンとこなかったけど、トーハツでしたね。有名ですね(笑)
こうやってまた、エストニアで日本を発見するという、プチサプライズに出会えました。
小さい博物館ですが、意外とおみやげが、充実していて、大きな魚のぬいぐるみや、マグカップ、かわいいニットの魚、マグネットがありました。
私はアザラシが欲しくなりましたね。
そのお土産の中に、魚の皮をあしらったカフスや、ネクタイピンがありました。
これは面白いなー!と、目を見張りました。
博物館兼学習センターですが、裏に湖があり、夏は美しい湖と、大自然を堪能できそうです。
夏にも訪れてみたいなと思えるところでした。
新鮮な魚が食べられるレストランへ!
南エストニアにある、ヴルツ湖(Võrtsjärv)を北上し、タルトゥからヴィリャンディに入った所に、そのレストランはあります。
Võrtsu Sahver(ヴルツ サフヴェルと読むのかな?)という、ヴルツ湖で獲れる、新鮮な魚を提供しています。
寒い冬は魚が獲れないため、営業は秋までの期間限定のお店です。
ラッキーなことに、私達は最終週末に、滑りこめました!
素敵なヨーロピアンな外観は、秋の雰囲気も合っていますが、夏にテラス席で過ごせたら、最高だろうなと、思わずにいられませんでした。
マリン風の色味ですが、広々とした店内には、釣りの道具が、部屋一面にビッシリと飾られて、ワイルドかつ圧巻でした!
子供用のおもちゃまで用意されていて、とっても気が利いています。
メニューは英語もあり、大変助かりました。
新鮮なローカルフィッシュを食べました
注文したのは、義父が食べたいということで、ここで獲れた魚と豚と鴨肉の、シェアできる大皿。
大皿にはちょっとしたサラダや、チーズ、トルティーヤが乗っていました。
正直、これだけでは足りないだろうな・・・と思っていましたが、最後は体の大きな夫も、食べきれずギブアップするほど、みんな満腹になりました!
ちなみに魚ですが、種類を聞き忘れてしまいましたが、魚のタタキで、普段新鮮なタタキを食べることなんてできないので、とても興奮しました。
実はこの時、私は妊娠中だったので、魚のタタキはあまり食べない方がいいのですが、こんなチャンスは滅多にないと思い、一口パクっと食べてしまいました。
美味しい!!!!!!!!!
理性をもってしても、手が止められませんでした。
結局普通に食べた気がしますが(でも気持ち遠慮がちに)、最高でした!!!!
今度は制約のない時に、思いっきり食べたいですね!
お肉もとっても美味しかったです。
もうお腹いっぱいで食べられないー!という状態で、デザート食べる?と義母に勧められました。
「お腹いっぱいだからいいです・・・」
とはならず、妊娠中の味覚の変化で、甘い物をとても欲している時期だったので、「じゃあ食べようかな~」と、一応遠慮がちに、カボチャのケーキを頂きました。
臨月近かったので、物理的に食べる量は、そこまで入らず、もうお腹パンパンになってしまいました。
すべて義父が出してくれたので、心も財布も満たされ、最高の時間を過ごすことができました。
帰りは寄り道してVõrtsjärv Visitor Centerへ
帰る途中に、ヴルツ湖ビジターセンターがあったので、寄り道することにしました。
エストニア中で見かける、ナショナルジオグラフィックのフレームがありました!
ビジターセンターは閉まっていましたが、周辺の湖を少し散策することにしました。
湖の手前は、干潟の様になっていて、歩くことができるので、行ける所まで歩いてみました。
いい天気でしたが、風が強くて少し寒かったです。
すると、後からきた観光客らしきグループが、おもむろに靴を脱ぎ始め、なんと湖に入っていくではありませんか!!!
いや、すっごく寒いよ?!
と驚きましたが、中にはショートパンツ姿の男性もいて、この人たちとは住む世界が違うのだ・・・という事で納得しました(笑)
私は心配性なので、濡れた足はどうするのか等考えると、とても突発的に水に飛び込むことはできません。
こういう人たちがたまに羨ましく思います。
魅力いっぱい!南エストニアで秋と魚と自然を楽しむ【エストニア】 おわりに
観光だけでは、普段訪れることが難しい、南エストニアをご紹介しました。
ひっそりと素敵な博物館があり、ローカルなら知っている素敵なレストランがあったりと、ガイドブックにも載っていない、魅力的な所がいっぱいあります。
車がないと、行くことが難しいのですが、その分コアなエストニアが楽しめるので、機会があれば是非訪れてほしいと思います。
南エストニアはまだまだ探索し甲斐のある場所がたくさんあります。
観光は難しくても、アフヴェンのエストニア便りで、南エストニアや、タリン以外のエストニアを、仮想旅行したつもりになっていただけたら、嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それはこの辺で
Head aega(ヘアド アエガ)!