エストニアの首都は、中世から残る旧市街が、魅力的なタリンです!
しかし、その他にも、たくさんの首都が、エストニアにはあることを、ご存じでしたか?
「首都は普通どの国も一つでしょ?」
と思われる方も多いと思います。
季節ごとに首都が、移動するわけではありません!
実は、エストニアには、季節を代表する首都、というのがあります。
季節の首都の他、地域の特色から、その首都に選ばれたところもたくさんあります。
すべて紹介したいと思います。
最後までお付き合い、お願いします。
エストニア季節代表首都まとめ!
エストニア語で首都は、Pealinn(ペアリン)と言います。
Pea=頭、Linn=町、と言う意味です。
季節の訪れと共に、各季節の首都がその称号を授与し、季節が変わると、次の町に称号を引き継ぎます。
毎年、春夏秋冬の首都では、称号を引継ぐ、セレモニーが行われているのです。
エストニア人なら、みんな知っている、季節ごとの首都を、以下ご紹介していきます。
春の首都(Kevadpealinn)【Türi】
春を代表する町といえば、Türi(トゥリ)です。
1999年から、春の首都の称号を、保持しています。
5月に行われる、大規模なフラワーフェアが、トゥリを春の首都と呼ぶ、きっかけになりました。
↓トゥリのフラワーフェアに行きました↓
夏の首都(Suvepealinn)【Pärnu】
夏と言えば、エストニア人が思い浮かべる地は、Pärnu(パルヌ)しかありません。
ここは、エストニアを代表するリゾート地で、夏になると、観光客で、賑わいます。
テーマ別首都化を、始めたのは、実は夏の首都パルヌからでした。
1996年から、夏の首都と呼ばれ、1999年に称号が登録されました。
パルヌに来たら、必ず行くべき!と言われるスポットが、ステファニ(Steffani)というピザレストランです。
とっても美味しいのでおすすめです。
店舗URL:https://steffani.ee/en/frontpage-2/
住所:Nikolai 24, Pärnu 80011
営業時間:月ー木、日 11:00-0:00(ラストオーダー23:30)
金土: 11:00 – 00:00(ラストオーダー0:00)
秋の首都(Sügispealinn)【Narva】
エストニアの秋の首都は、Narva(ナルヴァ)です。
ナルヴァは、ロシアとの国境に位置する町で、住民の90%がロシア人という、日本人にとっては興味深い町です。
1999年に、初めて秋の首都の称号を授与し、2009年に正式な、秋の首都になりました。
秋の首都の由来は、”ナルヴァで秋の嵐をやわらげ、渡り鳥を見送り、街を訪れる人々を良い気分にしてくれるため”と言われるところから、来ているそうです。
過去には、ラクヴェレ(Rakvere)や、タルトゥ(Tartu)が、秋の首都に名乗りを上げたこともありましたが、現在はナルヴァで落ち着いたようです。
観光スポットとして、ナルヴァ博物館は外せません!
対岸にあるロシアの町や、イヴァンゴロド要塞が、ナルヴァ博物館から見下ろせます。
※上記の写真は2018年のものです。
冬の首都(Talvepealinn)【Otepää】
冬の首都を、保持しているのは、オテパー(Otepää)という、南エストニアに、位置する町です。
1996年から称号を保持し、パルヌに続いて、季節の首都を名乗りました。
ここはウィンタースポーツが盛んで、バルト三国最大のスキー場、クーツェマエ・スキーセンター(Kuutsemäe suusakeskus)があります。
また展望台のある、スキージャンプの施設も、観光スポットとして、見どころです。
オテパーの町のシンボルはクマで、県の旗にはクマが描かれています。
それだけでなく、町の名前の看板や、中心部にクマのオブジェが、たくさんありとてもかわいいです。
見つけてみて下さい!
その他にもある季節以外の首都ご紹介
上記で紹介した、季節の首都以外に、その地域の特徴から、「〇〇の首都」の称号を持った町が他にもあります。
一部の町をピックアップしてご紹介!
寒さの首都(Külmapealinn)【Jõgeva】
エストニア便りを、ご愛読いただいている方なら、ご存じかと思います。
寒さの首都であるJõgeva(ユゲヴァ/ヨゲヴァ)は、エストニアの歴代最低気温を記録したことから、この称号が与えられました。
1940年に記録した、-43.5℃は未だに、破られていません。
↓ユゲヴァの町を紹介している記事を書いています↓
暑さの首都(Kuumapealinn)【Võru】
ヴル(ヴォル/Võru)で、1992年に+35.6℃という、エストニアではありえない暑さを、観測したことから、その称号を獲得しました。
ヴル(ヴォル)は、スモークサウナ発祥の地であり、エストニアで一番高い展望台を持つ、場所でもあります。
↓とっても素敵な町です。こちらもご覧ください↓
太陽の首都/結婚式の首都(Päikesepealinn/Pulmapealinn)【Kuressaare】
エストニア最大の島、サーレマー島にある、クレッサーレ(Kuressaare)は、エストニア国内で最も晴れの日が多い場所です。
そのため2017年に、太陽の首都の称号が、与えられました。
その天候と、クレッサーレの美しさを活かし、結婚式の首都とも、呼ぶようになりました。
↓クレッサーレのあるサーレマー島の記事あります↓
ビール文化の首都(Õllekultuuri pealinn)【Saku】
エストニアをご存じの人なら、ビール文化の首都と聞いて、すぐにサク(Saku)を思い浮かべる人は、多いかもしれません。
タリンからそう遠くない所に、サク市という地域があります。
そこには最古の、ビールの醸造所があり、現在でもサクブランドのビールは、エストニア人に親しまれています。
↓エストニアで買えるアルコールの記事でも紹介しています↓
フォークの首都(Folgipealinn)【Viljandi】
フォークの首都と呼ばれるのは、ヴィリャンディ(Viljandi)です。
この町は、民族音楽の中心地であり、毎年、エストニア最大の音楽祭で、盛り上がる場所でもあります。
フォークの町と聞けば、エストニア人はすぐに、ヴィリャンディを、思い浮かべるでしょう。
ヴィリャンディは、この地の民族衣装や、発祥の食べ物などが、明確な土地でもあります。
こちらの町は、中心部にイチゴのオブジェが、至る所にありますよ!
↓ヴィリャンディも素敵な町です↓
まだまだある!エストニア人も知らないかもしれない首都の称号
調べてみると、まだまだたーくさん、〇〇の首都がありました!
首都の称号と、地域を簡単に、ご紹介します。
()内にはエストニア語、【】には地名を記しています。
- ガラスの首都(Klassipealinn)【Järvakandi】
- ワインの首都/バラの首都(Veinipealinn&roosipealinn)【Põltsamaa】
- 鉄道の首都(Raudteepealinn)【Tapa】
- 泥の首都(Mudapealinn)【Haapsalu】
- オイルシェールの首都(Põlevkivipealinn)【Kohtla-Järve】
- ペイプシマーの首都(Peipsimaapealinn)【Peipsimaa】
- 粘土の首都(Savipealinn)【Aseri】
- ハイキングの首都(Matkapealinn)【Aegviidu】
- はちみつの首都(Meepealinn)【Karksi-Nuia pälviso】
- ふいごの首都(Lõõtsapealinn)【Põlva】
- 歌の首都(Laulupealinn)【Kärdla】
- 木材の首都(Puidupealinn)【Avinurme】
- フェアの首都(Laadapealinn)【Antsla】
- 園芸の首都(Aianduspealinn)【Räpina】
知っている首都はありましたか?
今後も増えるかもしれませんね。
まとめ
エストニアに、こんなに首都の称号が、あるのをご存じでしたか?
これを読んだ方は、エストニアの豆知識として、まわりに披露してくださいね。
称号には地域の特徴や、その町をアピールしたい!という町の思いも、込められています。
エストニア人の夫に、クイズ形式で質問すると、半分以上答えられていたので、エストニア人にとっては、納得の”〇〇の首都”だったようです。
みなまさは、エストニア観光する際の、参考にしてみてくださいね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
Reference;puhkaeestis,tyri.ee,visitparnu,visitnarva,postimees