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ヴォル(エストニア)の見どころ9選!おすすめの観光地を現地民が紹介

エストニア南東部に位置するヴォル(ヴル)。エストニア国内でも、ユニークな地域のひとつです。

大自然とエストニアらしい町並みの他、昔からの独自の文化が残る、魅力的な観光地です。

エストニア語の他にセトやヴォル語が話され、ロシアとの国境近くにあるセト地方は、セト独自の文化を持った民族が、今でも暮らしています。

そして、ユネスコ無形文化遺産にも登録されたスモークサウナや、エストニア最高峰の丘がヴォルには存在します。

ヴォルのエストニア語のモットーは「ユニークな町」、英語では「ちょっと違う(a bit different)」と、掲げられるほど他とは違う、ヴォルの見どころをご紹介します!

ヴォル(エストニア)の見どころ9選!おすすめの観光地を現地民が紹介

スモークサウナ モースカファーム(Mooska Farm)

出典元:visit estonia

エストニア式スモークサウナを体験するのであれば、モースカファーム(Mooska Farm)がおすすめです!

スモークサウナとは、薪の煙でサウナの中を十分に満たし、煙が消えてから入る!というユニークなサウナです。

ヴォル地方の伝統の一部であり、コミュニティには欠かせない存在です。

サウナと同時に燻製肉を作れるのが、スモークサウナの良い所で、汗を流した後の燻製肉は絶品です!

そんな独特な様式のスモークサウナが、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

日本のテレビでも紹介されたので、ご存じの方もいるかもしれません。

ヴォルに訪れたら、伝統のスモークサウナをぜひ体験してください!

ヴァルスカ 農場博物館(Värska Farm Museum)

出典元:visit estonia

セト地方にある、セトの伝統文化を体験できるヴァルスカ農場博物館

エストニアとロシアの国境付近に位置するセト地方。

そこにはセト民族が暮らしており、言語も独自のセト語を話しています。

この博物館は、1920年代のセト地方の文化を再現した建物になっており、当時の暮らしや伝統文化を知ることができます。

他にも伝統デザインが施された刺繍や、インテリアが飾られていて、実際にセトの伝統衣装を着る体験もできます。

夏は定期的にイベントを開催し、国が定める重要な記念日をお祝いします。

セトの女性が歌う セト・レーロは、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

運が良ければ、聞くことができるかもしれません!

聖カタリーナ教会(キャサリン教会)

ヴォルの中央広場に隣接した聖カタリーナ教会

18世紀にロシアのエカテリーナ二世(カタリーナ)によって、ヴォルは形成され、アレクサンドリアの聖カタリーナに捧げる教会が作られました。

中には当時の風見鶏が飾られ、1913年にクリサデ兄弟によって作られたオルガンもあります。

エカテリーナ二世の銅像

ちなみに、エカテリーナ二世の銅像があるカタリーナ路地は街路樹がきれいで、散歩コースにぴったりです!

夏もいいですが、紅葉の季節もおすすめですよ!

ヴォルマー博物館(Võru County Museum)

ヴォルマー博物館では、石器時代から20世紀半ばまでのヴォルの歴史を、常設展で見ることができます。

かつて隣県を含む地域がVõromaa(ヴォロマー)と呼ばれていました。

その頃からの文化や生活様式が再現された部屋や、たくさんのコレクションが展示されていたりと、見ごたえのある内容です。

石器時代の展示品には、骨の標本が飾られていて、古代エストのニアの様子も、うかがい知ることができます。

説明書きは、エストニア語とロシア語のみですが、雰囲気だけでも十分に、ヴォルの歴史を味わうことができますよ!

建物は3階建てで、1階に受付、2階にはアート・手工芸品などの展示、3階にヴォルの歴史が展示されています。

19世紀後半のヴォロマーの礼服

スールムナマギ展望台


スールムナマギ展望台は、エストニア国内で最も高い場所にあり、バルト諸国の最高峰ともいわれ、海抜318mの高さにある展望台です!

1939年に建てられ、高さは29.1m、タワーの最上部は海抜346.7mにあります。

これを高いと思うかは、あなた次第です!

展望台からは、最大70kmの息を呑むような、旧ヴォロマーの景色を眺めることができます。

近くにはカフェもあるので、自然の中でゆったりとした時間を過ごすこともできます。

タムラ湖ビーチ

ヴォルの町のすぐ隣にあるタムラ湖

ビーチが整備され、夏は湖のほとりでサマーアクティビティを楽しむことができ、観光客に人気の場所です。

リラックスできるベンチが設置されている他、ビーチバンガローでは、サマーバケーションをここで過ごす人で賑わいます。

夏以外にも冬の間は、釣り大会や冬のイベントがタムラ湖で行われます。

湖に沿うように公園も隣接されているので、公園を歩きながらビーチ沿いを散歩したり、ベンチに座って読書したりと楽しみ方はたくさん!

湖の畔にホテルもあるので、そちらで過ごすのもいいかもしれません。

ピウサビジターセンター

出典元:visit estonia

ピウサ洞窟の 軽い砂岩に掘られたトンネルは、旧ヴォロマーで最も有名な観光名所の1つと言えるでしょう。

隣接したビジターセンターでは、多数の展示品があり、ピウサの歴史やワークショップにも参加することができます。

冬の間だけコウモリが洞窟に来る為、ビジターセンターのシンボルにもなっています。

コウモリとピウサ洞窟に関連したミニシアターも見れますよ!

また、ガイドツアー利用すれば洞窟展望台に行くことができるので、興味のある方は活用してみてください。

周りにはハイキングコースがあり、ピウサ洞窟と一緒に大自然を満喫するのもおすすめです。

クロイツヴァルト記念博物館


クロイツヴァルト記念博物館は、1941年にヴォルに開館した博物館です。

フリードリヒ・レインホルト・クロイツヴァルトは、エストニア国立文学博士の創設者でもあり

口頭伝承された、エストニアの民族叙事詩「カレビポエグ」を書籍にした、19世紀の偉大な人物です。

1793年に建てられた彼の家を博物館にし、部屋の内部や仕事の様子を見ることができます。

アクティビティルームでは、工芸品を作ったり、絵を描いたり、手工芸品を作ったりすることができます。

ノーリマー フードコート(Nöörimaa Toidukeskus)

お腹がすいたらコチラに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

ヴォル出身のエストニアを代表する画家、ナヴィトロッラ(Navitrolla)の作品が飾られたノーリマー フードコート

地元の畑や、農場で作られた食材で、おいしい料理を提供しています。

カフェテリアの様な形式で、決まったメニューを注文し、その食事をもってお会計するスタイル。

もちろんパンや、備え付けのサラダは無料です!

建物の1階はスーパーマーケットになっているので、彼の作品がパッケージになった商品をお土産に買うのもいいかもしれません。

外にそびえたつキリンは、彼の描く作品でよく見かける有名なキリンです。

店内の様子

まとめ

ヴォルのほんの一部をご紹介しましたが、いかがでしたか?

旧ヴォロマーは広く、紹介しきれない魅力的な場所がまだまだあります。

南エストニアに残る、独特な文化を体験できるのは、ここヴォルだけです。

また新たなエストニアの魅力を、知るいい機会になりますので、ぜひ足を運んでみてください。