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エストニアのクリスマスはワインで乾杯!現地の様子を紹介!

エストニアには、クリスマス時期に飲む、伝統的なワインがあります。

Glögi(グロギ)、というホットワインを、ご存じですか?

近年は日本でも、ホットワインの他、グリューワインの名で、親しまれています。

ホットワインは、エストニアで、Glögi(グロギ)の名で、知られていますが

Hõõgvein(フーグヴェイン=ホットワイン)とも言います。(以下から、グロギで統一します。)
※Õはイの口をしながら喉の奥でウという音。

グロギは、クリスマスが近づくと、店頭に並び始める、季節の飲み物で

見かけると「あぁ、クリスマスだな」と、感じることができます。

今回は、エストニアのワイン・グロギを、現地の様子も併せて、ご紹介します。

最後までお付き合いお願いします。

エストニアのワイン Glögi(グロギ)とは?

グロギは、北欧諸国やヨーロッパだけでなく、今や世界で飲まれている、冬のワインです。

その起源は、古代ローマに遡り、紀元前400年前には、似た様な飲み物が、存在していました。

エストニアで、グロギが生産されたのは、1995年ですが、実は中世から、グロギの様なワインは、飲まれていました。

薬剤師が、クラレットという、赤ワインにスパイスを入れた飲み物を、万能薬として販売していたそうです。

高価な飲み物だった為、裕福な人にとって、富の象徴でもありました。

Klarett(クラレット):1467年に、タリン旧市街の、ラエコヤ広場にある、ラエアプテーク(Raeapteek=タウン・ホール・ファーマシーで作られ、スパイスで、口の中が燃える様な、かなり強力な万能薬です。

↓ラエアプテークについてブログで確認できます↓

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今日のエストニアのグロギは、エストニアが旧ソビエト連邦から独立後

スウェーデンからフィンランド、フィンランドからエストニア、と伝わったそうです。

各国で飲まれているGlögi(グロギ)の呼び名

北欧から渡ってきた、グロギですが、その他のヨーロッパでも、古くから飲まれていました。エストニア語のGlögi(グロギ)は、スカンジナビア諸国の、Glögg、gløgg(グログ、グレグ)から来ています。フィンランド語は、エストニアと同じ、Glögi(グロギ)と言います。グリューワイン(Glühwein)は、既に日本ではおなじみですが、実はドイツ語なんです。フランスではヴァン・ショー(Vin chaud)、という名で飲まれています。ラトビア語では、カルストヴィーンス(karstvīns)、というそうです。最後に英語では、モルドワインまたは、グロッグといいます。ホットワインは、和製英語だそうです。各国の呼び名を、知るのは、面白いですね!

現地の様子を紹介!

旧市街ラエコヤ広場内のマーケットー2021年

毎年、首都タリンの旧市街にある、ラエコヤ広場では、約一ヶ月にわたり、クリスマス・マーケットが、開かれています。

ここで、たくさんの屋台が、オープンし、エストニアの伝統的な食べ物・飲み物を、楽しむことができます。

もちろんグロギも、飲むことができますよ!

グロギを購入する際は、デポジットとして、カップや蓋(任意)を、購入する形式になっています。

もしクリスマスシーズンに、タリンへ行く予定のある方は、マーケットでグロギを飲みながら、散策するのはいかがでしょうか。

自分でも作ってみよう!グロギのレシピ紹介します。

エストニア人は、より甘いグロギを、好んで飲む、傾向にあるそうです。

グロギのいい所は、好きな材料や、甘さを、自分好みに作れるところ!

それに、ワインにスパイスを、加えれば、それは立派なグロギと、言えるでしょう。

このブログでも、自宅でも作れる、レシピをご紹介します。

材料

  • 水 500ml
  • クローブ 12個
  • オレンジ(千切り) 1個
  • レモン(千切り)
  • 皮をむいた生姜(5 cm) 1個
  • シナモンスティック 1個
  • 月桂樹の葉 1個
  • ナツメグ 0.5個(半分にする)
  • 砂糖または蜂蜜 大さじ3
  • 赤ワイン 1本
  • (任意)強いお酒(ブランデー、コニャック、ラム酒等) 大さじ

作り方

1.鍋に水を入れ、すべての柑橘類・スパイス・砂糖を加えます。

2.沸騰させ、蓋をし、弱火で20分煮たら、火を止めます。

3. ワインや、他のお酒(任意)を注ぎ、かき混ぜます。

4. ふたたび、約70~80度まで、加熱し、20分寝かせます。(沸騰させると、香りが消え、アルコールが蒸発するので注意)

5. 柑橘類・スパイスを、取り除き、グラスに注いだら完成!

温かいうちに、ナッツ類と一緒に
お召し上がりください。

過去に自宅で、グロギを作り、冬を堪能しました。(2021年)

※国際芸術家センター(IAC)は、ソフィア株式会社が支援し、代表が理事を務める、国際交流機関のNPO法人です。

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エストニアのクリスマスはワインで乾杯!現地の様子を紹介! まとめ

エストニアの、クリスマスのワイン
Glögi(グロギ)を紹介しました。

日本でも、クリスマスの時期に、比較的、簡単に飲める様に、なったと思いますが

せっかく、こちらのブログに、訪れて頂いたので、ぜひ自分の好みに合った

自分だけのGlögi(グロギ)作りに、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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Source;kodus,õhtuleht,raeapteek