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【画像あり】エストニアのお城9選!魅力と見どころを現地民が解説!

エストニアは歴史的に、多くの国々によって、統治された国です。

魅力的な場所にある、エストニアを手に入れたいと、思う国がたくさんあったようです。

その為、エストニア国内には、今でも現存するお城が、たくさん残っているのをご存じでしょうか?

美しいお城や、いかつい要塞など、どれも魅力的で、エストニアの歴史を学ぶのにもぴったりです。

中には戦争や国民によって、破壊された城跡もたくさんあります。

遺跡も含めると、数えきれないほどのお城が、エストニアに存在する事に気がつ

くでしょう。

今回はエストニアにあるお城の一部を、見どころと一緒に画像付きで、ご紹介したいと思います!

トームペア城

トームペア城は、タリンの主要な観光地の一つです。

現在エストニアの国会議事堂として、利用されています。

お城のイメージからほど遠いですが、11世紀から木造、要塞と改修を重ね、18世紀末に現在の形になった建物です。

トームペア城の周りは石の壁に囲まれて、その様子は要塞そのもの。

この国会議事堂は、中に入ることもできるので、ガイドツアーを活用して、見学するのもいいかもしれません。

>トームペア城(riigikogu)の公式HP(英語)はこちら

夕日に照らされ赤く染まるトームペア城(のっぽのヘルマン)

カドリオルグ宮殿

タリン旧市街から徒歩圏内にある、緑に囲まれたバロック様式のカドリオルグ。

18世紀初頭に、ロシア皇帝ピョートル1世によって建設され、妻のエカテリーナ1世に敬意を表して、カドリオルグと名付けられました。

豪華な装飾が施されたメインホールは、エカテリーナ1世のイニシアルが刻まれ、その美しい白亜の部屋に、息をのむことでしょう。

公園のある敷地に建てられたお城は、裏に大統領府があり、美しい公園には、日本庭園など多様な庭園が際立っています。

宮殿は現在、カドリオルグ美術館として、16世紀から20世紀の、外国の芸術が展示されています。

>カドリオルグ宮殿の公式HP(英語)はこちら

ナルヴァ城

エストニアとロシアの国境にあるナルヴァ城

川を挟んだ向こう側に、ロシアの町やイヴァンゴロド要塞を見ることができます。

700年以上の歴史を持つナルバ城は、歴史的にデンマーク人、ドイツ人、スウェーデン人、ロシア人、最後にエストニア人と所有者が変わっていきました。

長さ51メートルのトールヘルマンタワーからは、ロシアのナルバ、クリーンホルム工場、イヴァンゴロド要塞の景色を眺めることができます。

ナルヴァ城は博物館として運営されており、中庭では当時の暮らしを体験することができます。

川の東側にギャラリーと修道院が再建されました。

博物館の入場チケットを購入時にコインが貰え、そのコインは中庭のお店で使う事ができます。

>ナルヴァ城の公式HP(英語)はこちら

対岸に見えるロシア国旗が国境を感じさせる

アラツキヴィ城

エストニアのタルトゥ郡、アラツキヴィ教区にある、ネオゴシック様式のお城。

裏庭にはバラ園があり、初夏には美しく咲く様子が見られます。

お城は17世紀に建てられ、19世紀後半に、スコットランドのバルモラル城をモデルに、再建されました。

中は博物館になっており、アラツキヴィ城の歴史や、古いタルトゥの邸宅の写真、使用人の蝋人形の展示など、地下から2階まで見どころ満載です。

他にも手工芸品のワークショップができる場所や

2階は有名な作曲家、エドゥアルド・トゥビーナに、捧げられた博物館があります。

お城の周りは、タルトゥ郡最大の森林公園に囲まれている為、自然の中を散策することもできます。

>アラツキヴィ城の公式HP(エストニア語)はこちら

エストニアのお城でウェディングパーティしたよ①エストニアのタルトゥ郡にあるアラツキヴィ城でウェディングパーティをしました。エストニアのお城やパーティの様子をご紹介します♪...

クレッサーレ城

クレサーレ城は、バルト三国の中で、最も保存状態の良いお城の一つです。

14〜19世紀にかけて、4つの主要な時代を、司教時代、デンマーク時代、スウェーデン時代、ロシア時代と、所有者ごとに呼ばれていました。

お城の中はサーレマー博物館になっています。

サーレマー島や島民の遠い昔の話、最近のソビエト占領時代の歴史を、常設展示や巡回展で紹介しています。

お城を囲む、お堀の周りを歩くのも、景色がきれいでススメです。

>クレッサーレ城の公式HP(英語)はこちら

ラクヴェレ城

タリンとナルヴァの間に、位置するラクヴェレ城。

13世紀半ばに、エストニア人が建てた要塞に、この地を占領したデンマーク人によって建てられた、石造りの要塞です。

その後、リヴォニア騎士団、スウェーデン、ポーランドと所有者が変わっていきました。

現在お城の中は、ちょっとしたテーマパークの様になっており、16世紀の要塞の生活を見ることができます。

その他に中世と近世の生活を学べ、拷問室など来場する人を楽しませてくれます。

お城の手前にある野牛の像も見どころのひとつです。

>ラクヴェレ城の公式HP(英語)はこちら

町のシンボル「野牛の像」

サンガステ城

引用元:Wikipedia

サンガステ城は、エストニアの最も南にある、ヴァルガ郡にあるお城です。

豊かな自然に囲まれたお城は、ユニークで魅力的なデザインで、訪れる人を惹きつけます。

18世紀頃に建てられた邸宅を、19世紀頃にお城に改築されました。

当初皇帝以外、100以上の部屋を持つことは許可されていないという理由から、部屋の数は99個でした。

今では100以上の部屋数を所有しています。

当時の建築規定で、すべての部屋は、異なる窓を持たなくてはいけなかったそうで、そちらも見どころのひとつです。

1階には、ゴシック様式のローマ時代の建物の形をしたボールルーム、ムーア様式のスペインのホール、英国式のハンティングホールなど、魅力的な部屋で溢れています。

サンガステ城は観光の他に、結婚式の会場や、伝統的なセミナーの会場としても、多く活用されています。

>サンガステ城の公式HP(英語)はこちら

グレン城

引用元:taltech.ee

首都タリンのある、ハリュ郡に建てられたグレン城

19世紀にニコライフォン・グレンによって、城の基礎が作られ、のちにタリン工科大学男声合唱団の指導の下で、復元されました。

本来の歴史的外観を復元する予定でしたが、実際は城の予想される用途に基づいた再建で、城に別のフロアが追加されたりしたそうです。

中世をイメージした風貌のお城は、現在さまざまな、イベントで活用されています。

城の屋上からは、森の裏にあるハルク湖が見え、反対側にはトームペア城タリン塔が見えます。

>グレン城の公式HP(エストニア語)はこちら

ヴィリャンディ城遺跡

16世紀初頭に完成し、17世紀のリヴォニア戦争などの影響で、破壊されたヴィリャンディ城

18世紀頃には石造りの城壁は頑丈な建築材料として重宝された為取り壊れるという背景もあり、お城の原型はとどめていません。

お城の周りは段丘のある造りで、破壊された門を抜けると野外ステージがあります。イベント等でよく利用されています。

オープンな空間と廃墟の雰囲気と、後ろに見える広大な景色が相まって、独特な素晴らしい会場になっています。

ヴィリャンディを訪れる上で、一番の見どころと言えるでしょう。

>ヴィリャンディ城遺跡の公式HP(英語)はこちら

 

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まとめ

エストニアにある、お城の一部を紹介しましたが、思ったよりたくさんあって驚きましたか?

紹介したのはほんの一部で、あまり知られていないお城もあります。

お城巡りがお好きな方は、エストニアへ旅行に来た際に、いくつか回ってみるのも、旅のスパイスになると思います。

実際に現地に来て、エストニアのお城を、肌で感じてみてください。