「エストニア料理って、何がありますか?」
ブログを始めるようになって、以前から興味があった、エストニアの文化に、更に興味がわく様になりました。
もし自分が、エストニアを旅行をするなら、「エストニア料理を食べたい!」と、確実に思います。
じゃあエストニア料理って何があるのか?と考えると、ほとんど思い浮かばない…
エストニアの郷土料理が、何なのかわからずにいました。
エストニア人に聞いても、ネットで探しても、はっきりとした答えがでず…
過去に、エストニアの郷土料理のひとつとして、スルトゥを紹介しました。
しかし、これだけでは、何か足りない気がしました。
そして今まで、エストニアの郷土料理というものを、考えてきましたが
先日、イベントへ行った際に、友人が食べていた物を見て
ムルギプデル(Mulgipuder)
を思い出しました。
前からエストニアにある、食べ物と知っていたのに、郷土料理として紹介する事が、抜け落ちていました。
今回は ムルギプデルについて、どんな料理でどんな味なのか、レシピも合わせて紹介したいと思います。
最後までお付き合いお願いします。
エストニアのもうひとつの郷土料理↓
ムルギプデル(エストニア料理)とは?
ムルギプデル(Mulgipuder)は、エストニアの精神文化遺産のリストに入っています。
ムルギプデルのムルギとは、南エストニアに位置する、ムルギマー(Mulgimaa)からきています。
ムルギマーは今で言う、ヴィリャンディとヴァルガ地方にあたります。
かつては、各地で呼び名が複数ありましたが、ムルギマーにちなんだ、名前で親しまれています。
プデル(Puder)は、お粥という意味で、ムルグのお粥(Mulgipuder)が直訳です。
現在ムルギプデルは、ムルギマーだけでなく、エストニア全土で愛されている、エストニアの郷土料理です。
ムルギプデルの歴史
19世紀にムルグの人々が、じゃがいもに大麦を混ぜて、作ったことが始まりと言われています。
じゃがいもを節約するための、昔の人の知恵だったようです。
レシピでは牛乳をいれますが、当時の人は入れず、食事と一緒に飲んでいました。
19世紀後半、ムルグの人々が、他の土地に農場を買い、移り住んだことがきっかけで、エストニア全土に、ムルギプデルが広まったそうです。
過酷な肉体労働をこなすため、栄養価の高い食べ物は、農業を営むエストニア人にとって重要なことでした。
特に当時のムルグの人々は、脂肪が食物の最大の力の源であると、考えていました。
ムルギプデルの栄養価の高さと、胃に留まりやすい所が、過酷な肉体労働をこなすのに、最適だったため
ムルギプデルが、エストニア全土に、定着したのだと思われます。
ムルギプデルはどんな味なの?お店も紹介!
エストニア料理で、ムルギマー発祥のムルギプデル。
よく炒めた玉ねぎの甘さと、豚肉の油からでる旨味が、マッシュポテトと絡まって、とってもおいしい料理です。
また、大麦のプチプチとした食感が、たまりません。
見た目の、華やかさはありませんが、素朴な味が、今もエストニア人に愛されているのでしょうね。
エストニアでムルギプデルが食べられるお店紹介
エストニアで、ムルギプデルが食べられるお店を、調べてみました。
Kochi aidad (コッヒ アイダド タリン)
タリンの港の近くにある、醸造所をイメージした店内で、ビールと一緒にどうぞ!
お店のHPは以下リンクからご覧いただけます↓
https://kochiaidad.ee/en/kochi-aidad/
Püssirohukelder tartu 爆薬庫 タルトゥ
300年前に作られた歴史的建造物で、ちょっと変わった、ムルギプデルが食べられます!
お店のHPは以下リンクからご覧いただけます↓
ムルギプデルのレシピ紹介!
実際にムルギプデルを作ってみましょう!
4~5食分
用意するもの
- 大麦 …100g
- ジャガイモ …1kg
- 豚バラブロック …300g
- 玉ねぎ大 …1個
- 牛乳 …200ml
- 油 …適量
- バター …40g
- 塩 …ひとつまみ
作り方
下準備①: 大麦を洗い、冷水に1~2時間浸す。
下準備②: 材料を切る。ジャガイモは、後で潰しやすいように、小さめに切る。
豚肉は1cm位の立方体上に切り、玉ねぎはみじん切りにする。
1.鍋に水と塩を加え、ジャガイモと大麦を茹でる。
水の量は、ジャガイモがかろうじて隠れる位入れ、柔らかくなるまで茹でる。(約20~30分)
茹で上がったらお湯を切り、それらを潰し、マッシュポテトにする。
2.別の鍋に油を引き、豚肉を炒める。日の強さは強火と中火の間位でよい。
肉に焼き目が付いたら、玉ねぎを加え、透明になるまで炒める。
※豚肉は、本来はカリカリにしますが、焦げ目が付くくらいの焼き加減で、問題ないと思います。
3.2の途中から、牛乳を弱火で、沸騰するよく全まで温める。
※牛乳が冷たいと、ジャガイモが灰色になってしまうため。
4.1の鍋に、温めた牛乳とバターを、少しずつ入れ、混ぜる。
ジャガイモが、自分に合った食感になるまで、こねて混ぜる。
ここで塩を加え、味を調整する。
5.器に4をとりわけ、2を盛り付けて、完成!
余った料理は、すぐ冷蔵庫に入れ、保存しましょう。
ムルギプデル for ヴィーガン!
最近は、ヴィーガンの方も、楽しめるように、肉を玉ねぎとナスなど、野菜に置き換えた
ヴィーガンフレンドリーな、ムルギプデルも、作られている様です。(牛乳は省略可)
いろんな形で伝統が伝わるのは、悪いことではありませんね!
ムルギプデル(エストニア料理)とは?どんな味なの?レシピも紹介 まとめ
エストニアの郷土料理、ムルギプデルを紹介しました。
日本でも、作りやすいレシピなので、ぜひお家で作って、エストニアの味を、堪能していただければ幸いです。
ムルギマー(Mulgimaa)という、エストニアの独特の伝統が残る地域にも、とても興味があるので
いつか別の機会に、ご紹介できればと思っています。
また、エストニアの郷土料理については、今後も研究していきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
References;
Mulgimaa infoportaal,Õhtulet