日常生活

エストニアで出産体験①

Tere!アフヴェンです♪

あっという間に3月も終わります!皆様どのようにお過ごしですか?

エストニアの私が住むユゲヴァ(Jõgeva)は、晴天が続いてますが、気温は最高5-10度と低く、雪が残っています。雪が吹雪く日もありました。

気温も高くならないので、地面が凍ったままでちょっと危険です。

春は近づいているので、散歩にでも行きたい所ですが、小さい子供を連れての外出はまだ重労働…

前回ちょこっと、ご報告させていただきましたが、この度出産いたしました。

産まれたばかりなので、エストニアの気候に細心の注意を払う必要があります。

慣れない子育てもあり、自由に動き回ることができません。

今回はエストニアで体験した、出産のお話をしたいと思います。

エストニアで出産する予定です!という方の参考になるかもしれません(いるかな?^^;)

まだ雪が残るエストニア

出産前日の話

引用元:Tartu Ülikooli Kliinikum

出産と言うと、陣痛・破水が来て病院という流れをよく聞きますが、私は予定日すぎても、陣痛が来ませんでした。

その為、自分で出産をしに、病院へ行くことになりました。

第二都市タルトゥ(Tartu)の大学病院が、私の通っていた病院です。

この日陣痛促進措置に入り、遅くとも明日には出産になる、と助産師さんから聞いていました。

「いつどこで陣痛がくるか分からない!ドキドキする~」

と構えていただけに、計画分娩の様になって、良かった様な、拍子抜けの様な、と苦笑い。

夫に病院まで送ってもらい、「じゃ、またね~^^」なんて、軽い調子で、その時までしばしお別れしました。笑


診察室のある2階へ行き、エレベーターが開いてすぐ目の前の廊下に、数人の妊婦さんが待機していたので、呼ばれるまで一緒に待つことに。

しばらくすると、順番に採血PCR検査で呼ばれ、その後も尿検査をしました。コロナ禍なので、事前に検査をしないといけません。

そして、お腹の胎児の状況を確認する為、超音波検査を受ける様に言われたので、1階へ行き、数値が正常である事を確認し、待合スペースに戻ることに。

もう誰も居ない廊下で、一人座りながら長い事待っていると、助産師さんが来て、訳も分からぬまま、どこかの部屋に案内されました。

その部屋には、お医者さんとアシスタント?と思われる女性2人がいました。

これから子宮口を開くための処置をすると説明をされました。

日常で聞くことのない英語と、私の語学力の低さもあり、半分しか理解できませんでしたが、何度も確認して、子宮口にバルーンを入れ、赤ちゃんが出てくる出口を、広げるという事を理解しました。(女性二人も英語が流暢ではないとの事)

Cervix(頸部)という単語を学びました^^;

頸部にバルーンを入れられ、違和感がアリアリでしたが、バルーンが落ちてきたら問題ないと言われました。

何だかよく分からない内に、陣痛を待つ病室に案内されました。

案内してくれた助産師の方は、英語ができない方だったからか、部屋に通された時、部屋の使い方など説明は全くなし!

陣痛と胎動を測定するので、胎動があったらスイッチを押すようにとだけ指示されました。

とりあえずベッドで横になることに…。

まだ余裕がみられる

2人部屋で、先に若いエストニア人の女の子が、ベッドで寝ていました。

病院着の様な物を着ていましたが、どこにあるかも分からない…。

そのまま私服で横になりスマホをいじりながら待っていました。

全部で胎動を2回ほど測定し、夕飯の時間になり、頭の上の方に部屋着を見つけたので、適当に着替え、また横になっていました。

これまで痛みなど全くなく、いつも通りだったので

「これでいいんだろうか?」

とちょっと心配になりました。

と言うのも、お隣の女の子は、割とつらそうな声を出して、しんどそうだったからです。

私は体調も良好で普段通りだったので、昼食も夕食もモリモリ食べ、夜は時々隣の音に目が覚めるも、朝まで熟睡できました。

病院食の初日の昼食は、フリカデリスップという、ミートボールが入ったスープでした。

エストニアでも病院食はおいしくない、というイメージの様ですが、薄味好きの私にとっては大変おいしかったです^^♪

冷めてもおいしいスープ(左上)

いよいよ出産の時が近づく…

翌朝7時ごろに目が覚め、お腹がすいたが、朝食の時間も教えられていないので、スマホで時間を潰して待つことに。

「昨日は17:30に夕食だったな~」と、暇でしょうがないので、食べることばかり考えていました。

8:30頃、朝ごはんが運ばれてきたので、昨日と同様にモリモリ食べました。

意外においしかった朝食のマッシュポテト

スマホをいじり待機していると、昨日入れたバルーンの様子を確認するという事で、診察室へ行くことに。

バルーンをとり、お医者さんが、「これから部屋を移動するので、旦那さんを呼んでもいいよ」と言ってきました。

体の変化は何も見られないのに

「本当に呼ぶの?」

と半信半疑状態…

部屋を移動する為、荷物をまとめ、私服へ着替えると、助産師さんが迎えに来たので、同室の若い子と一緒に部屋を後にしました。

ふとエストニア人女の子を見ると、病院着のまま…。

「あれ????着替えなくていいの?」と動揺しつつ部屋移動すると

なんと移動先は真上の病室かつ移動時間1分!

全く着替える必要なかった…orz

後で分かったのですが、案内されたのは分娩室、そこにも着替えがあったので、とりあえず着替えました。

サイズの大きい病院着(顔は自主規制)

分娩室はとても広くて、日本の分娩室を知りもしないのに、VIP気分に浸りました。

分娩を担当する助産師さんが、「これからすることの説明を受けている?」と、聞いてきました。

全く知らされていないので、その様に答えると「え?」という反応。

いくら英語が不自由とはいえ、説明されてたら絶対に心に残るはずなので、されていないと確信しつつも内心焦る私^^;

これからすることの説明を、助産師さんから受け、しばらくして別のお医者さんが来た時に、これからの流れを英語で書いた紙を渡してくれました。

もしかしたら、入院前にバースプランを書いたからかもしれません。

とても助かりました^^

バースプランは任意なので、書きたい人が自主的に、当日助産師さんに渡します。

私は後で後悔したくないので、とりあえずどちらでもいいことも書きました。

ネットで海外で出産した人の、バースプランを探し、英単語など参考にし作成しました。

当日も、今も内容を忘れていたので、どこまで実現できたのか、このブログを書いて、いい機会になりました。


少し恥ずかしいですが、私のバースプランはこちらです。参考になれば…

お医者さんがまた、頸部に袋のようなものを入れ、「陣痛は来ているか?」と聞かれましたが、その時点で大きな痛みはなし。

生理痛の様なものは感じると答えると、まだ分娩には十分ではないと判断され、病室内で待機することに…

その後、助産師さんが子宮口の様子を確認しに来ました。

そして「羊水を破ってもいい?」と聞かれたので、了承し人工的に破ってもらいました。

本来は水が、たくさん出る様らしいのですが、その時にはあまり出ませんでした。

「生理痛みたいな痛みがあるが、これが陣痛か?」と質問すると

「もっと痛い」

という回答にガクブル( ゚Д゚))))

しかし子宮口が5cm開いているので、経過は良好とのこと。

音楽を聴きながら、陣痛が来るのを待つことにしました。

少~しずつお腹が痛み始めるが、スマホをのん気にいじる余裕はありました。

すると突然、子宮口からドバッと液体が流れ出した!と思ったら、どんどんお腹が圧迫され、痛みが強くなってきました…!


と、今回はこの辺で^^ 次回を楽しみにお待ちください♪

Head aega(ヘアド アエガ)!