Tere!アフヴェンです♪
今回はエストニアの秋冬のイベントをご紹介します。
ハロウィンは10月末にある有名なイベントですが、実はエストニアに11月に似たような?日があります。
日本やアメリカのイベントでも、聞いたことがなく、とても興味深かったです。
そして12月は、クリスマスですね!
全世界同じなのでは?と思った方もいるかもしれませんが
エストニアの伝統的なクリスマスの過ごし方があるので、ご説明したいと思います。
最後までお付き合いください^^
エストニアの11月のイベント
2020年は11月11日に
Mardipäev(マルディ パエヴ)
英語だとセントマーチンの日。
そして11月25日は
Kadripäev(カドリ パエヴ)
英語だとセントキャサリンの日。
子供たちがそれぞれの日に、イベントに合わせた衣装を着て、お菓子をもらいに近所の家を訪問します。
ハロウィンにそっくりです!
そしてハロウィンも近年では、行う所もあるそうなので、大人にとっては10月末から11月にかけて、3回もお菓子を用意しなくてはいけない
忙しい月でもあります(^^;
子供にとってはラッキーチャンス♪
とあるエストニア人は「大変だよ~( ;∀;)」と言っていました。
月に3回は多いですよね笑
Mardipäev(マルディ パエヴ)、Kadripäev(カドリ パエヴ)とは?
Mardipäev(マルディ パエヴ)
ある日、聖マーチンが雪の中で凍えた乞食と出会い、彼のコートを半分に切ってその乞食に与えた、という話が元になっています。
その為、この日になると子供たち(本来は若者)は、暗い服装に逆さまのコート、毛皮(動物の恰好)、つけひげ、怖いマスクなどで着飾り近所を回ります。
子供たちが家に来たら、チョコレートなどのお菓子を、ハロウィンみたいにあげます。
マスクは小学校で手作りで作ることもあるそうです。
伝統的な行事では家のドアを開けたら歌を歌います。
そして穀物やえんどう豆などを、家の相手に渡すまたは床に置いて豊穣祈願や幸せを願います。
訪問者はゲームなどを楽しみ、訪れた家の家族に来年の幸福の為、バスケットを選ばせます。
家を去るとき、来年か次のカドリパエヴにまた来ることを許可をもらい去ります。
収穫したお菓子や食べ物でパーティを行ったり分け合ったりすることもあります。
Kadripäev(カドリ パエヴ)
聖キャサリンは、牛の繁殖の守護聖人および出産に関しての聖人になります。
この日はマルディパエヴとは反対に、美しい白いドレスをまとい、頬を赤くしてお祝いします。
マルディパエヴと対になって女性の日とされていますが、男性も女性も同じように着飾りお祝いします。
伝統的には衣装を纏った人々は、歌や楽器を弾きながら家を訪問します。
ドア前で歌を歌い入室の許可を得ます。
家に迎え入れられたら、なぞなぞ等のゲームをしたり果物を投げたりして遊び、お菓子をもらいます。
そして、お別れに歌を歌いさよならを言います。
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と、2つのイベントはこんな感じです。
今では大抵家に訪問して、歌を披露してお菓子をもらう、という簡潔になっている場合があります。
また最近は、ハロウィンの方が影響が強いようで、上記二つはやらない人も居るそうです。
子供にとってはラッキーチャンスが3回ですから、やらないことはなさそうですが、行事としては薄れているのかもしれませんね。
悲しいことに今年はコロナ禍の為、訪問者はいませんでした。
仕方ないですね・・・。
エストニアのクリスマスについて
エストニアのクリスマスは
ユウルドゥ(Jõulud)
と言われ、12月になるとクリスマスらしい雰囲気が増し、各地に大きいクリスマスツリー(ユウルクースク/Jõulukuusk)が設置され始めます。
その木は70年以上も経過した歴史ある木だったりします。
家庭に飾るツリーは購入したり、自分の土地にあるツリーの木から持ってきます。
通常1月5~7日頃まで飾られます。
今年の義実家のツリー庭からとってきた17年ものです。飾り付けがすごくきれいです!
クリスマスは家族で過ごす日なので、エストニアの伝統的なクリスマスディナーをみんなで食べます。
食事にはブラッドソーセージ、ポークステーキに焼きたてのジャガイモとザワークラウトを添えたものは必ず出ます。
余談ですが私は当初エストニアのクリスマス料理を勘違いしていました。(下記漫画参照)
https://sophia-net.com/baltic/estonianfood_bloodsausage/
その他に子供のいる家族は、クリスマスイブの夜に窓辺にスリッパを置きます。
サンタクロースのお手伝いをする小人
パカピック(Päkapikk)
がお菓子を持って来るためです。
そして子供たちの行動をチェックしてサンタに報告します。
英語圏だとドワーフかエルフにあたる存在ですが、細かい部分で文化の違いがあるようです。
エストニアのクリスマスの伝統として、教会へ行ったり、家族の墓地を訪れ、キャンドルを灯したりします。
またサンタクロースに扮した人が家を訪問し、家族に贈り物を配り、住民は感謝の印として詩を読んだりしたそうです。
そしてジンジャーブレッドがクリスマステーブルに置かれます。
先日、2013年に放送された番組で、エストニアの島のひとつであるキフヌ島で上記の様な伝統的なクリスマスが祝われている再放送を見ました。
現在は家族によって、過ごし方は異なるのかもしれません。
↓キフヌ島へ行った話もおススメです↓
基本的にエストニア人は、日本人と同じように、宗教色が強くない民族なので、たくさんの人が教会へ行くことはないように思います。
夫の家族は行っていない様でした。
でもエストニア人の友人は、家族でお墓を訪れたと教えてくれました。
写真を見せてくれましたが、とても幻想的でキャンドルがキレイでした。
エストニア小話
またソ連の占領時は、政府が宗教的なお祝いを根絶しようと、クリスマスを大みそかのお祝いに置き換え
サンタクロースを霜の精の老人(ナーリヴァナ/Näärivana)に変え、教会に行こうとする若者を阻止したりと根絶を試みたそうです。
老人とはロシアのジェド・マロースのことです。
※名前をクリックすると説明リンクに飛びます(ロシアのクリスマスは年明けで、中々面白い文化です)
おわりに
エストニアの秋冬のイベントを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
最初に紹介したマルディパエヴとカドリパエヴは、コロナの為実際に体験できませんでしたが、来年に期待したいと思います!
それではこの辺で
Head aega(ヘアド アエガ)!