今日はエストニアの郷土料理のひとつ
「スルトゥ」をご紹介します。
「スルトゥ」って何?
どうやって食べられているの?
など、エストニアの食文化について、レシピと一緒にご紹介したいと思います!
エストニア料理「スルトゥ」とは?
エストニアでは主にクリスマス・結婚式・葬式・様々な記念日に、必ずと言っていいほど登場する伝統料理です。
エストニア語の「スルトゥ(sült)」は、バルトドイツ料理から影響を受けた食べ物で、北部ドイツ語の「sulte」から来ています。
かつては、牛や子牛の頭と足、または肉から作られていましたが、19世紀後半では主に結婚式の為に、豚肉を使って作られていました。
2018年には無形文化遺産に登録され、エストニアを代表する郷土料理の一つとして、ふるまわれています。
「スルトゥ」ってどんな味?
「スルトゥ」というよりは、豚肉の煮こごりと言えばピンと来る人も多いと思います。
豚肉のブイヨンを固めた煮こごりは、想像通りとてもおいしいです!
基本的に冷やして食べられます。
彩を持たせるため、にんじん等で飾り付けることもあります。
スルトゥを食べる時は、ビネガーや、マスタード、西洋わさびなどと一緒に食べるのが一般的。
ちなみに、どこでも売られているので、特別な日に限らず、スーパーマーケットに駆け込めば、食べたいときにいつでも食べることができます!
「スルトゥ」の作り方(レシピ)
用意するもの
豚肉の塊(骨付き)1.5Kg 1個
豚足 2本
豚肉 300〜400g
※豚肉は省略可能ですが、肉の分量が少なくなります。
玉ねぎ 1個
にんじん 2本
黒胡椒 10粒
月桂樹の葉 2〜3枚
塩 適量
(あれば)お好みのスパイス 適量
作り方
1.大きめの鍋に肉をすべて入れ、肉がひたるまで水を注ぎ沸騰させます。
2.灰汁が出たらすぐに取り除き、スープが透明になるようにします。
3.にんじんと玉ねぎを丸ごと加え、弱火で3~4時間煮ます。(肉が骨から簡単に外れる位)玉ねぎは皮のまま入れてもOKです。
4.最後に塩胡椒、スパイス、月桂樹の葉を追加します。 冷却すると甘くなるため、スープは塩辛いくらいがベスト。
5.スープから肉と野菜を取り出し、肉は骨から取り除き、細かく刻みます。にんじんは、最後の盛り付けに使うので、残します。玉ねぎは捨てます。
6.スープを濾し、細かく刻んだ肉をスープに戻します。
7.再び沸騰させ、冷水ですすいだ容器に、カットしたにんじんを添え、スープを流し込み、一晩冷やしたら完成。
ポイント!
骨から出るゼラチン質で、スルトゥが固まるので、骨付きの豚肉がない場合は、豚足を多めに入れることをお勧めします。
肉以外でも、魚のブイヨンから、作ることもできます!
まとめ
クリスマス月なので、エストニアの郷土料理「スルトゥ」を、ご紹介しましたがいかがでしたか?
作るのは難しいけど食べてみたい!と思っていただけたら幸いです。
どこでも購入することができるので、エストニアに旅行に来た際には、挑戦してみてください。
エストニアの食文化を知って、エストニアを近くに感じてみてください♪