Tere!アフヴェンです♪
前回の続きをご紹介したいと思います!
↓前回のお話 エストニアでの出産体験①↓
エストニアでの出産
本陣痛ではないけどと、助産師さんからいくつか、陣痛をやり過ごす、アドバイスをくれました。
まず、足を広げて立つ
これは、全く痛みが緩和しなかったので、1回で終わりました(笑)
次に、バランスボールに乗る
これは割と効果があり、時々やっていました。
一番効果的だったのは、歩き回るでした。
ひたすら動物の様にウロウロと、室内を巡っていました。
そうこうしている内に夫が到着。
※コロナ禍で、立会人は入室前に、有料でPCR検査を受ける必要がありました。(当時で13.31ユーロ)
うろつく私の姿に面食らっていましたが、こちらはそれどころではなく、とにかく動いて紛らわす状態。
助産師さんが時々様子を見に来て、温かいシャワーを浴びるといいと、教えてくれたので、シャワーを浴びました。
痛いのは変わりませんでした…^^;
お昼頃、歩くのも辛く,ベッドで横になっていました。
陣痛の波が来ると、のたうち回るほどの痛さに見舞われました。
しかし、子宮口が十分に開いておらず、まだ分娩の時期では無いとの事。(経過は良好と言われました)
「笑気ガスがあるので、それを深く吸うとマシになるかも」
と、助産師さんに言われ、試しましたが
全く効かない
また助産師さんが、「麻酔を打つこともできるが、後で頭痛などの副作用もあるから、同意書にサインが必要」と説明してくれました。
痛いけど、頭痛やだな…と思い、渋ってしばらく我慢していました。
笑気ガスを多めにしてもらいましたが
やっぱり効かない
痛みにのたうち回っていましたが、我慢できなくなり、ついに麻酔を打つことを決心!
ちなみに、エストニアは基本無痛分娩で、希望がない限りは自然分娩にしないそうです。
後から、我慢する必要なかったな~、と思いました^^;
同意書にサインをしたら、数分後に麻酔科の担当が来てくれました。
体を動かすのも辛い状態で、何とか体勢を変え、背中に麻酔を打ってもらいました。
効果があるまで、少し時間がかかるが、効かなければ3回目の麻酔打つ、と説明されました。
(2回目はいつ打ったの?と記憶をたどりますが、もう記憶も曖昧になってきました^^;)
麻酔が効いて、落ち着いてきたので、用意してもらった、ランチを食べることにしました。
時々陣痛の波が来るので、そのたびに深呼吸をしてやり過ごしていました。
その間、隣で夫に見守られていましたが、何を思っていたでしょうねぇ(笑)
ご飯を食べ終わりしばらくすると、何だか痛みが強くなってきて、下から何かが出てくる感覚がありました。
ですが、まだ分娩に十分ではないと言われ、横になっていました。
が、どうにも我慢できなくて、産まれると思う!
と必死に伝えて、分娩の準備に入りました。
本当に時期が来ていたのか、今思い出しても、実は定かではありません。^^;
ついに赤ちゃん誕生!
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産気づいたので、陣痛が来るのに合わせて、息みます。
なかなか出てこない…
初産だし、すぐに出てくる訳ないですが、本当に出てきませんでした。
すると助産師さんに
「いきみ方が違う…」
と言われ、少々パニックになりました。
「うん〇をする時と同じだよ」とアドバイスされ、「本当にそうなんだ?!」と頭のどこかで思いながらその様に再度息む!
すると「そう!上手!」とたくさん褒めてもらいました。^^ゞ
ただ力を入れるだけではないんだ…と新発見。
全く出てこないので、「うつ伏せに態勢を変えてみる?」と言われ、動くのも辛かったですが、四つん這いの姿勢で、再び息むことに。
やはり出てこない…
助産師さんの指示の元、色んな姿勢で試すも、赤ちゃんが出てくる様子がありません。
こちらもだんだん、体力が無くなっていくのを、感じました。
しかし、息まなくては出てこない…
息むしか選択肢はないのですが、だんだん…
「あー…また陣痛来たぁ(疲れたよ)…息むか~。ふん!」
と、どこか冷静な?他人ごとな?自分が居ました。
辛いには辛いので、「いっそのことお腹切って取り出したい!」、「出てきた頭を引っ張りだしてほしい!」と弱気になっていました。
助産師さんに、呼吸方法をアドバイスしてもらい、その通りにしますが、息むと同時に大きく息を吐けないので、2回目息む時に息が吸えず、十分な力が入りませんでした。
息む力も弱かった様で、助産師さんから
「Don’t give up!(あきらめないで!)」
と頻繁に言われました^^; 一応頑張ってたんだけど…
どれくらい時間がったのか分からない頃、お医者さんらしき人が入ってきました。
気が付けばお医者さん2人と、助産師さん、助手の人?に囲まれていました。(全員女性)
「予定よりも時間がかかってる。まだ出てこないの?」と、たくさんお医者さんが来たようです。
↑夫が通訳してくれました。
助産師さんに、時間がかかりすぎなのか聞いたら、通常だと言われました…。???
ここら辺は記憶が曖昧ですが
いよいよ最終仕上げに入る感じで、助手の人がビニールを広げ
出産!!
10ヶ月間お腹の中にいた我が子と初対面。
壮絶な分娩を経てクタクタの私は、
「なんか出てきた!」
が最初に思った事でした^^;
赤ちゃんはガーゼの帽子をかぶせられ、私の上に乗せてくれました。
当時と今思い返す感想は全く別で
産まれてすぐは、実感がわかず「お~…」と妙に落ち着いた感想でした。
今思い出すと、妊娠中と分娩時、育児中の事がすべて思い返されて、感動してしまいます。
3人になった家族で写真を撮ってもらい、赤ちゃんをキレイにしてもらい、病院で用意されたおくるみに包んでもらいました。
赤ちゃんを抱っこした夫は、ぎこちない様子で初々しかったです。
そして大きさの違いに驚きました。
出てきた自分の胎盤も見せてもらいました。
(お願いしたら見せてもらえます)
まぁ、レバーですね。
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出産にかかった時間は、分娩に約3時間。
トータルで約8時間30分でした。
終わった頃には、夜になっていました。
ネットで見た初産にかかる時間は12~30時間とあったので、短い?と思いましたが、実際にはどこからカウントするのか分からないので、こんなもんかな?という感じです。
数時間後に、部屋を移動する為、それまで3人でゆっくり過ごしました。
入院する部屋は、通常の2人部屋と個室のファミリールーム(1日50ユーロ)が選べます。
家族と一緒に過ごしたい人は、個室を選ぶことになります。
ただし、一旦入ると退院するまで、出ることができないと言われ
うちはネコを飼っているので、ファミリームールはやめ、通常の部屋に、入院することにしました。
コロナ禍で制限され、面会もできません。
ちなみに、平均入院日数は3日と病院のサイトに書いてありました。
日本に比べるとかなり短いですね!
おまけ 健康保険と入院中の小話
健康保険について、気になっている方もいると思いますが、妊娠前は民間の保険に加入していました。(居住目的の場合は、保険加入必須)
エストニアでは妊娠が発覚し、お医者さんから証明書を貰い手続きすると、妊婦は3年間だけ健康保険が付与されます。
その為、検診費や入院費など、すべて自己負担なしで、対応してもらえます。
※最初の診断とエコーの写真代は、別途費用が発生します。
入院中のお話ですが、私が居た病院は母子同室で、赤ちゃんと24時間一緒に過ごしました。
個人的なイメージでは、別室で過ごすものと思っていたので、聞いてみると
10年前は別だったけど、今は一緒の方がいいという事で変わった、とのことでした。
実は、入院生活は私にとって、ちょっと辛いものになりました。
赤ちゃんが泣きやまない、体重が増えない、睡眠時間が短い、母乳が出ない、体が痛い、言葉の壁、孤独感…。
可愛いはずの赤ちゃんも、かわいいと思う余裕が当時は無く
気が付けば涙がこぼれていることも…。
そんな時だけ、赤ちゃんは泣き止み、コチラをじっと向き、見つめている様に見えたので、自分が情けなくなりました。
思い出すと胸が締め付けられます。
ホルモンバランスの関係でしょうが、久しぶりに涙を流しました。
頼りになる助産師さんたちが、たくさんいるのに、早く家に帰りたいと思っていました。
日本の友人は逆に、帰りたくない!と思っていたと、聞きました。^0^;
赤ちゃんの経過観察の為、退院が一日延びましたが、無事に退院することができ、とても嬉しかったです。
家に着くと、夫がバラの花束をプレゼントしてくれました。
エストニアの風習だそうです^^
花びらにラメがちりばめられた、キレイなバラで、本当に嬉しかったです。
ご飯が自動的に出る楽な入院生活より、夫と育児に奮闘する生活の方が、気持ちに余裕がありました。
個人的には、入院中よりも、育児経験のある友達に相談した方が、色々学べました。
英語が話せる助産師さんも、たくさんいましたが、所詮第二言語なので、もしエストニア語が理解出来たら、また違った思い出になったのかな?と思いました。
もしくは、人が多いタリンだったら…?
今となっては、貴重な経験の一つになりました。
もし次回があるなら、今回の経験を踏まえて、うまくやれるだろうと思っています。
とっても長くなりましたが
ここまでお読みいただき
ありがとうございました!
海外での出産例の一つとして、楽しんで頂けたら幸いです^^
それはこの辺で
Head aega(ヘアド アエガ)!