工芸芸術

エストニアの児童書・昔話オススメ5選!あらすじ要約も紹介!

みなさんは子供の頃、どんな本を読んでいましたか?

今の時代に合わせて、新しい児童書が、たくさんある中

いつまで経っても、色あせない本もありますよね。

エストニアではどんな児童書が、子供たちに愛されているのでしょうか。

そこで、エストニアの児童書を、紹介したいと思います。

子供から、今も昔も愛読されている本を、身内のエストニア人や、エストニアの図書館の司書さんに聞いて、いくつか選んでみました!

エストニアの文化を知る、いい機会になればと思います。

オススメ順に、あらすじも含めて、紹介していきます。

最後まで、お楽しみください。

※邦題は当ブログオリジナルの物が含まれます。

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エストニアの児童書・昔話オススメ5選!

1.シプシック(Sipsik)

エストニアで、最も愛されている児童書の、登場人物の一人!

1962年に出版された、この児童書は エノ・ラウド(Eno Raud)が物語を書き

エドガル・ヴァルテル(Edgar Valter)によって、イラストが描かれました。

シプシックSipsik)は、お人形の名前です。

一話完結の短編が、複数詰まった児童書で、読みやすいと思います。

あらすじ

兄のマルトゥが、妹アヌの誕生日に、お人形を作り、プレゼントしました。

アヌはシプシックと名付けて、仲良く過ごしていました。

すると、シプシックが突然、おしゃべりを始めました。

その日から二人は大親友になり、たくさんの冒険をすることになります。

読み進めると、心がほっこりと温まり、最後には少し切なくなる、物語になっています。

残念ながら、日本語翻訳はありませんが、英語版はあるので、気になる方は是非読んでみて下さい。(英語版はRaggieと言います。)

2.クマちゃんとABC(Karu-Aabits)

1971年に児童文学者の、ヘルヨ・マンド(Heljo Mänd)によって、書かれた児童書です。

直訳すると「クマの入門書」と言います。

エストニアの子供なら、一度は手にする本だと思います。

家庭学習や、幼稚園でABCを教えることを、念頭に作られたこの絵本は

ABCのアルファベットにちなんで、子供向けの文章と挿絵の他に、教え手に対しての説明もついています。

年代が変わると同時に、エストニア語の教え方も変わるので、中身もそれに合わせて、今もなおアップデートされています。

50年以上経た今でも、愛され続ける絵本です。

余談ですが、この本を元にした、TVシリーズ「Mõmmi ja aabits(ムミとABC)」という番組も有名です。

※Mõmmiはクマ(Karu)を可愛くした言い方。

(ちょっと怖いクマちゃんですね)

3.発明村のロッテ(Leiutajateküla Lotte)

主人公のロッテ(Lotte)は、エストニア国内の、本屋やおもちゃ屋で、必ず見かける、可愛らしい、赤毛の犬の女の子です。

ヘイキ・エルニツ(Heiki Ernits)と、ヤンノ・プルドマ(Janno Põldma)によって、長編アニメーション映画が作られ

アンドルース・キヴィラック(Andrus Kivirähk)が文を書き、児童書になりました。

彼は2015~16年と連続で、エストニアで最も影響力のある100人に、選ばれました。

この本は映画と共に、子供たちに親しまれています。

いくつかシリーズが出ていますが、初の長編アニメーションになった、こちらの作品をおススメします。

実は内容も、これほど日本の方に、ピッタリな本はありません!

あらすじ(ロッテマーのホームページより引用)

子犬の女の子のロッテは、友人の子猫のブルーノと子ウサギのアーダルベルトと一緒に、大きな海の海岸にある発明村に住んでいます。

毎年、村人たちは新しい発明の、コンテストを企画します。

発明コンテストの前夜、ロッテとブルーノは、海で濡れた本を見つけます。

ページの間から、はるばる日本からやって来た、庭師であり柔道トレーナーでもある、ミツバチのススムが現れます…

とっても気になる内容ですね!

エストニアには、ロッテが暮らす発明村をイメージした、テーマパークがあります。

本を読んだ後は、エストニアのロッテマーに行って、発明村を体験してみて下さい!

ロッテのテーマパークロッテマーについてはこちらをご覧ください。

4.ピレット・ラウド(Piret Raud)作品

ピレット・ラウド(Piret Raud)は、エストニアを代表する、現代の作家兼アーティストです。

実は先に紹介した、シプシックの作者、エノ・ラウドの娘でもあります!

エストニアで最も成功した、児童書の作家および芸術家の一人、と言われ

彼女の書く本は、ユニークでとても魅力的です。

本の挿絵も本人が描いています。

エストニアだけでなく、フランス・ドイツ・日本等、多くの国で、彼女の児童書が翻訳されています。

彼女の作品は、多岐にわたりますが、日本語に翻訳されたこの三冊を、オススメしたいと思います。

  1. (Meri)
  2. ピンクだいすき!(世界傑作絵本シリーズ)(Kõik võiks olla roosa!)
  3. みっつのねがい(世界傑作絵本シリーズ)(Kolm soovi) 

内容を要約すると…

は、海に住む魚たちと海の間で、大切な物は何かを気づかせる、ユニークな作品です。

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ピンクだいすき!は、ピンクが好きな女の子のお話。

小さいお子様でも読みやすく、思いやりにあふれた作品です。

こちらは、エストニア語も比較的簡単で、文章が短いので、原本もおススメしたいと思います。

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みっつのねがいは、ケンカばかりしている夫婦に、三つの願いを叶えてくれるおじいさんが現れ、夫婦で最高の願い事を叶えようと、奮闘するお話です。

さて、願いは叶うのでしょうか?

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5.ユシケ坊やの7人の友達(Jussikese seitse sõpra)

最後に、こちらの児童書は、1966年に出版され、今日の親世代にとって、懐かしい読み物です。

作者のシルヴィ・ヴァルヤル(Silvi Väljal)は、元はイラストレーターでしたが

ひょんなことがきっかけで、本を作ることになりました。

この本は、彼女が作成した本のうちの、有名な一つです。

昔ながらの温かみのあるイラストは、子供用ウィンナーのパッケージにも使われているので、スーパーマーケットでもお目に描かれます。

あらすじ

日曜日が大好きな小さなユシケは、日曜日がずっとそばにいてくれたいいのにと、日曜日を探す旅に出ることにします。

旅をするユシケは、途中、他の曜日に出会います。

どの曜日も、学ぶべきことがあり、とても興味深いものでした。

果たして、日曜日に会ったユシケは、どの様な学びを得たのでしょうか

日本の昔話にも出てくるような、読み終わると学びがあるお話です。

子供のウィンナーに描かれたユシケのパッケージ

エストニアの児童書・昔話オススメ5選!あらすじ要約も紹介! まとめ

エエストニアの児童書・昔話オススメ5選!作者も含め、紹介しました。

どれも興味深く、面白そうですね。

日本では、手に入れる事が、難しいので、エストニアに旅行に来た際に、手に取ってみるのも、面白いかもしれません。

他にも、エストニアの子供たちや、子供の頃に親しまれた本が、たくさんありますので、また別の機会に、紹介したいと思います。

もしご質問・ご要望があれば、お問合せで、ご連絡いただければと思います。