日常生活

エストニア人の名字は面白い?気になったので調べてみた

Tere!アフヴェンです♪

以前から気になっていたエストニア人の名字(perekonnanimi)について、ずっとブログで書きたい!と思っていました。

エストニアに住み始めて、日常生活で自分のライフサイクルに関係のある言葉は、必然的に頭に入ってきます。

私の場合は主婦なので、食品関連の言葉は比較的、目にする機会も多いと思います。

他にも家ではテレビをよく見るので、気になった言葉などを、夫に説明してもらったり

CMで度々流れるフレーズを覚えて、グーグル翻訳してみたりと、好奇心に任せて覚えたりしています。

エストニア語を勉強して、分かることが増えると、自然に目に入った言葉の面白さや、疑問と言うのが湧いてくるものですが

エストニア人の名字が私の琴線に触れるものでした。

とても面白いので、いくつかご紹介したいと思います。

エストニア人の名字は面白い?気になった姓を公開!

エストニアに住んで、夫の親戚以外のエストニア人と、親密になるのは難しいです。

では、どこで名前を知るのかと言うと、だいたいテレビを見て、発見することが多いです。

そんな中で、個人的に目を引いた名字、調べて面白かったを名字を

ジャンルに分けて、いくつか挙げてみます。

一般的な度合いを名前の横に★★★を付けてみました。

調べて初めて聞いた物は★一つにしています。

あくまでも私の主観ですよ^^

比較的よく聞く名字

Tamm(タンム)=楢(ナラ)さん★★★
Saar(サール)=島さん★★★
Sepp(セップ)=鍛冶屋さん(Smith)★★★
Mägi(マギ)=丘さん★★★
Kask(カスク)=白樺さん★★★
Oja(オヤ)=小川さん★★★
Mets(メッツ)=森さん★★★

生き物に関連する名字

Rebane(レバネ)=きつねさん★☆☆
Karu(カル)=熊さん★★☆
Kukk(クック)=雄鶏さん★★★
Sääsk(サースク)=蚊さん★★★

食べ物に関連する名字

Kirss(キルス)=さくらんぼさん★★★
Kohv(コフヴ)=コーヒーさん★★★
Piim(ピーム)=牛乳さん★☆☆
Tatar(タタル)= そばの実さん★☆☆

その他の気になった名字

Pilt(ピルト)=写真さん★☆☆
Põder(プデル)=ヘラジカさん★☆☆
Sokk(ソック)=靴下さん★☆☆
Kala(カラ)=魚さん★★☆
Kangur(カングル)=カンガルーさん★☆☆

どうしてこんな名字になったの?

上記のピックアップした名字を見てどう思いましたか?

ダイレクトに物の名前を付けていて、面白いですよね^^

日本の名字の由来も、何かから取って付けられたりしていますが、エストニアの様にここまでダイレクトな名前は少ない気がします。

植物や動物は分かりますが、飲み物や衣類はちょっと驚きです。

こんなに日常的に触れる物から取られた名字ですが、誰がどうやって付けたのか?

夫から聞くところによると、昔のエストニア人は奴隷(農奴)だった為、雇い主が近くにあった物から取ったとのことです。

諸説ありそうだなと思い、自分でも調べてみました。

すると…以下興味深い話を見つけました。

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名前は、邸宅(マナーハウス)の所有者、農場の支配者、弓兵、教会の教師、その他の役人によって付けられました。

農民自身は一般的に命名に興味がありませんでした。名前はしばしば周囲から取られ、それが最も一般的な姓の由来です。

エストニアの姓の推定25%が農場名から取られている。

アブヤ邸宅では、ネズミ、オオヤマネコ、ノウサギ、クマ、ネコ、ヤギ、ヒツジ、ラム、リス、ヘラジカ、キツネ、オヤギなどと名付けられました。(Hiir, Ilves, Jänes, Karu, Kass, Kits, Lammas, Oinas, Orav, Põder, Rebane, Sikk)

農奴制からの解放により、農民は移動する機会が増えました。それまでは、農民が父親姓、名で呼ばれていたので、新しい法律では、農民に変更不可能な名前、つまり姓を付ける必要がありました。命名は農民の解放に関連していたため、ファーストネームと同様に、名字でも呼ばれていました。

エストニアではマナーハウス管理者に従って名前が付けられることが多かった為、リヴォニア地域では農民自身が名前を選択するより大きな権利を持っていたという話です。
(名字の始まりか終わりが同じ )

たとえば、ウーデクラ農場では接頭辞 Ude- で始まる姓が多く、ラヴァ農場では接頭辞 Rava- が付き、アフラ農場では -well などで終わります。

当時はエストニア語で発音されていたが、名前は必ずしも書き留められていませんでした。また筆記者 (牧師、家主、領主) はドイツ語の書き方に慣れていたため、名前を歪曲することができました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

引用:Eesti Ekspress

なるほど~~…

どうしてこんなダイレクトな名前が多いのか

とても納得しました。

エストニア国内の名字ランキング!

日本では”佐藤”姓が、日本一多い名字なのは有名ですよね。

では、エストニアで、一番多い名字は何でしょうか?

上で記載した中にあると思いますか?

実は…

男性

1 Ivanov
2 Tamm
3 Saar
4 Sepp
5 Mägi
6 Kask
7 Smirnov
8 Kukk
9 Petrov
10 Ilves

女性

1 Tamm
2 Ivanova
3 Saar
4 Mägi
5 Sepp
6 Kask
7 Smirnova
8 Kukk
9 Ilves
10 Rebane

引用:統計局人口台帳

何故か性別で分かれていましたが…

男性で一番位多いのはIvanov(イワノフ)!

ロシア姓が一番多いんです!

女性も二番目にロシア姓Ivanova(イワノワ)が来ていますね。

ロシアでは、名前のバリエーションが少ないため、こうなってしまうそうです。

それでも、エストニアという国にロシア系の名前が一番になるほど、ロシア人がたくさん住んでるの?!と日本人からしたら驚きです。

話がそれましたが…

では、エストニア姓で一番多いのはというと

男女ともにTammでした。

同じ農場から、たくさんの家族に付けられた為、またTammという言葉に、多くの意味がある為、と言われています。

ちなみに、私のアフヴェン(Ahven※意味は魚のスズキ)

という姓は、ランキング100位以内には、入っていませんでした…。

珍しくない名前なんですけど、植物や動物の方が、昔は近くにあったんでしょうね^^

エストニア人の名字は面白い?気になったので調べてみた まとめ

私の興味本位から、エストニア人の名前がどこから来たのか?

をこのブログで書いてみました。

もし少しでも興味を、持っていただけたら嬉しいです。

今後エストニアの人に会うたびに

「その名字はどういう意味ですか?」

と聞きたくなること間違いなし!

また気になるシリーズがあれば、時間と心の余裕があれば、書いてみたいと思います。

気が向けばね~ヾ(^^

ここまでお読みいただきありがとうございました。

それはこの辺で
Head aega(ヘアド アエガ)!